平成のグラビア界を席巻した伝説の女神たち。そのブレイクの瞬間とはいかなるものだったか。『月刊 井川遥』を撮影したカメラマン・藤代冥砂氏が、井川遥とともに完成させた作品について言及した。
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井川遥さんに会うまでは、穏やかなイメージを抱いていたんですけど、水着姿を見た瞬間、その肢体に圧倒されましたね。骨太でエネルギッシュで、どこか野生動物のような荒ぶるものを感じました。
僕が撮影した『月刊 井川遥』は、“癒し系”で売り出しているところに、いきなりエロスをむき出しにさせる企画ですから、リスキーな仕事だったと思います。そんな場面でも躊躇せずにダイブする度胸はすごかったですね。
たぶん読者も直感的に「ただの癒し系じゃないな」と察知していたと思いますよ。本質的な部分はわからないけれど、とにかくエロくてパワフルだから、次のページをどんどんめくりたくなる。男性の遺伝子に訴える魅力がありました。
女優としても成功しましたし、彼女は時代のニーズに適う才能を持っていたんだな、と思います。
※週刊ポスト2019年2月15・22日号