平成の時代もいよいよ残りわずか。そこで、多くの出来事があった平成23(2011)年を振り返る。
3月11日午後2時46分、最大震度7、宮城県沖を震源とするマグニチュード9.0の国内観測史上最大の凄まじい揺れが東北地方から関東地方を襲った。それによって発生した大津波は沿岸部を直撃。海岸沿いの街は壊滅状態となった。
この「東日本大震災」による死者は岩手、宮城、福島など12都道県を中心に1万5895人。現在もまだ行方がわからない人の数は2539人に上る。また、大地震の影響は福島第一原発の大事故にもつながり、世界中に衝撃を与えた。
そんななかで日本列島を勇気づけたのは、サッカー女子ワールドカップで世界一に輝いた「なでしこジャパン」。世界ランキング1位の米国との決戦で2-2の激戦からPK戦の3-1で初優勝を飾った。
一方、大相撲では八百長賭博が発覚。不祥事による初めての春場所中止。5月、夏場所に代わって行われた「技量審査場所」では、十両以上の関取などから携帯電話の持ち込みが禁止された。
芸能界では松山ケンイチが8才年上の小雪と結婚。加藤茶は68才にして45才年下の女性と結婚。
不甲斐ない夫の代わりに謝罪会見を開いたのは昨年急逝した樹木希林。5月、夫の内田裕也が50代の元交際女性へ復縁を迫り脅したとして強要未遂と住居侵入の疑いで逮捕された際、「本当の謝罪は本人から。私は頭を下げないでおきます」と言いつつも、「(被害者女性に対して)世間に晒してくれて有難かった」と語った。現在、樹木は内田家先祖代々の墓で安らかに眠っている。
高視聴率ドラマでは松嶋菜々子主演の『家政婦のミタ』(日本テレビ系)や、『マルモのおきて』(フジテレビ系)。子役の芦田愛菜と鈴木福が歌って踊る“マルモリダンス”も大流行。
この年の流行語は「こだまでしょうか」「ラブ注入」「帰宅難民」「絆」「スマホ」など。
■平成23年の出来事
2月6日 大相撲八百長問題で日本相撲協会が春場所中止を発表
3月11日 東日本大震災が発生。福島第一原発事故
4月21日 元キャンディーズの田中好子が死去(享年55)
4月29日 英国・ウイリアム王子がキャサリン・ミドルトンと結婚
5月12日 東京・立川で6億円強奪事件が発生
7月17日 サッカー女子ワールドカップドイツ大会で「なでしこジャパン」が優勝
7月24日 地上波テレビが地上デジタル放送(地デジ)に完全移行
8月23日 島田紳助が暴力団との交際疑惑で緊急引退会見
9月2日 菅直人首相退陣で野田政権発足(第95代内閣総理大臣)
10月31日 世界人口が70億人を突破
11月27日 「大阪維新の会」代表の橋下徹氏が大阪市長、同幹事長の松井一郎氏が大阪府知事に
12月17日 北朝鮮の金正日総書記が急性心筋梗塞で死去(享年69)
※女性セブン2019年2月21日号