久しぶりにフジテレビに人気アナウンサーは現われるのか──。2月9日、21時からのフジテレビの土曜プレミアム枠で、『さんまのFNSアナウンサー全国一斉点検』が放送され、視聴率11.8%を獲得した。テレビ局関係者が話す。
「こういう番組を放送すると、『アナウンサーはタレントじゃない』という批判が必ず出てきますが、テレビに出ている以上、どうしてもタレント扱いされる部分はある。フジテレビが好調な時代、毎年のように人気アナが誕生していた。それは、このような番組で良さを引き出され、キャラクター付けされることも要因の1つとして間違いなくありました。新たな人気アナウンサーを輩出する意味でも、このような番組を放送する意義はあると思います。魅力を引き出す人材として、(明石家)さんまさんほど最適な司会者はいない」
土曜プレミアム枠は、毎週バラエティや映画など多岐に渡るジャンルを放送。『FNSアナウンサー』は今年6回目の中で、1月26日放送の『報道スクープSP 激動!世紀の大事件V』の12.2%に次ぐ2位の数字を獲った。1月5日、19日放送の木村拓哉主演映画『HERO』、12日放送の『人志松本のすべらない話』よりも高かった。
その一因として、19時から2時間にわたって『四大陸フィギュアスケート選手権2019 女子フリー』がオンエアされ、13.3%を獲得した影響も見逃せない。ただ、前出の関係者は番組構成に疑問を投げ掛ける。
「CMを跨がずに直接、フィギュアスケートから『FNSアナウンサー全国一斉点検』に移った。番組はオープニングトークが終わると、中村光宏アナと生野陽子アナの夫婦を最初に取り上げた。しかも、フジテレビアナウンス室でイチャイチャしているシーンを中心に約20分も2人にクローズアップ。その次は新婚である山崎夕貴アナとおばたのお兄さんのVTRを約10分も流した。フィギュアの視聴者層は40代や50代の女性が多く、彼女たちがアナウンサーの新婚生活を見たいと思うのか疑問です。
また、番組の視聴者層として、女子アナ好きの男性が考えられます。しかし、彼らは女子アナの新婚生活なんて見たくないでしょう。前番組からの流れや主な視聴者を無視した構成で、一部の視聴者が離れたのではないか。今のフジで11.8%は高いが、構成次第でもう少し獲れたと思う」