ジャニーズに入所して17年! Kis-My-Ft2の北山宏光(33才)が、映画『トラさん~僕が猫になったワケ~』(2月15日公開)で主演を務める。映画初出演でついにつかんだ初主演という大役! 主人公の寿々男が猫に生まれ変わって家族のもとへ戻ってくる…という物語のために、特注の“猫スーツ”をまとって“猫役”にも挑戦した。「カッコよさはあえて封印した」という北山が、役者への思いを語った。
* * *
いつか映画に出たいという思いは、もちろんありました。「銀幕デビュー」って言いたかった(笑い)! でも、主演で猫役です…と聞いた時には、“えっ!?”ってびっくりしましたよ。しかも猫スーツを着て演じると聞いて、最初はどうなっちゃうのかな…と(苦笑)。でも、CG全盛の時代に、アナログな手法は面白いなと思ったし、ハードルが高い役だからこそ、チャレンジしてみたかった。だから迷いは全然なかったですね。初めて自分が猫になった姿を見た時に、“よし、これでいくぞ!”と腹をくくりました。
すごく楽しく演じていたので、悩んだことはあまりなくて。寿々男はダメ夫だけど、どこか憎めない…というところが伝わるように意識しました。試写を見た人に“ダメ夫がハマってる”と言われたけど、この作品に関しては褒め言葉ですね(笑い)。でも、実は人に褒められることに慣れてないんですよ。褒められて伸びるタイプと、叱られて伸びるタイプがいると思うけど、ぼくは後者。ハングリー精神を原動力にするので、自分の知らないところで“褒めが充満”していくほうがいいな。評判は知っているけど、知らないふりして「え? そうなの?」って言いたいタイプなんです(笑い)。
寿々男はダメ夫なので、主演でも、現場にいる時にも“尻に敷かれる亭主”くらいの感じでいいのかな…と思っていました。家族という設定だったから、普段からみんなでごはんを食べたり、コミュニケーションは密にとって。娘役の(平澤)宏々路ちゃんといっしょに遊んだり、宿題を教えるつもりが、教えられたり(笑い)。演じながら、家族ってあったかいな~と感じて、こういう家庭が持てたらいいなと思いましたね。
ぼくが、奥さんに求める条件を1つあげるなら…前向きであること! 例えば、お金がなくても、ないなりにやろう…みたいに、前向きに発想転換できる人がいい。そんな考えもあるんだ…って思えるし、人生、楽しそうじゃない? 寿々男は「愛してるよ」とか、感謝の気持ちを言葉で伝えるんですよ。ぼくはあんまり言わないタイプなんだけど、言わなくちゃな…と教わりました。
今回、映画の主題歌をKis-My-Ft2で担当させていただいたことも、感慨深かったです。主演に加えて、さらに(責任を)“背負っている”感じがする。Kis-My-Ft2は7人グループだけど、今回、ぼくが映画をやらせていただけたように、個人の仕事でもそれぞれのメンバーの可能性が広がればいいなと思ってるんです。ジャニーズって歌、踊り、映像、舞台といろんなことができる可能性があるから、なんでも挑戦したい。それができれば10周年、20周年と年を重ねた時に強いグループになっていると思うから。
※女性セブン2019年2月28日号