改元の1か月前となる4月1日、新元号が発表される。巷では次の元号を予想するアンケートが行なわれ、老若男女の関心を集めている。そこで本誌・週刊ポストは著名人に新元号を“予言”してもらった。『元号って何だ? 今日から話せる247回の改元舞台裏』(小学館新書)を著した作家・脚本家の藤井青銅氏は、4月1日に発表される新元号を「永元(えいげん)」と予言する。
「これまでに元号に使われた漢字は1位が『永』、2位が『元』と『天』。過去を見ると、『世の中が混乱した時は、古いパターンの元号に戻る』という傾向があります。社会がわからない方向へ進んでいく不安から、あえて古式なものにすがりたくなる。最近の『日本の伝統』の持ち上げ方もそうでしょう。なので、超安定の1位、2位を組み合わせてみました。
元号は『これまでにない漢字2文字の組み合わせ』です。『永元』という言葉は存在しないのでOK。逆にして『元永』は『幻影』に通じるのでNG。『天永』もアルファベットがTで、『大正』があるからNGです。さらに、南北朝の動乱期のあとに『応永』(1394~1428年)という元号で安定したが、ここに『永』が含まれるから縁起がいい」
●藤井青銅/1955年山口県生まれ。ラジオドラマを書くなど活躍。近著は『元号って何だ?』
※週刊ポスト2019年2月15・22日号