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松坂大輔に“ハイタッチ負傷の先輩”門田博光氏がアドバイス

握手禁止も現実的になってくる(時事通信フォト)

 ファンサービス中のハイタッチで右肩を痛め、開幕一軍が危ぶまれている中日・松坂大輔(38)。「私と同じようなことをやりよったなァ……」と語るのは、通算567本塁打の「不惑の大砲」こと門田博光氏だ。

 オリックス在籍時代の1989年、本塁打で生還した際に次打者のブーマーとハイタッチを交わした直後に右肩を脱臼したシーンは「珍プレー好プレー大賞」などで野球ファンにはよく知られている。門田氏は「あのときは油断していた」と語った。

 門田氏は8試合の欠場のみで復帰したが、「松坂は長引いてしまうのではないか」と心配する。

「私の場合はグローブを付けるほうの腕でした(門田氏は左投げ)。それでもジャンプして捕球する際は肩が抜けないか不安でしたが、野手なので守備はできた。松坂の場合は“投手の利き腕”なので、投げるたびに脇が開いて肩が抜けやすい方向に腕を伸ばすことになる。不安要素が残るので、私のときより厄介かもしれないですね」

 脱臼ぐせの怖さを知る門田氏だからこそ、松坂にも「持病との付き合い方」の重要性を説く。

「肩を休ませすぎると、筋肉が衰えて余計に肩が抜けるような感覚になる。我流の調整法だが、私は脇を締めながら上半身だけで腕立て伏せをして、肩周辺の筋肉を鍛えました。脇を締めて身体の回転で打つことで、苦手な投手を打てたこともあった。ケガの功名でした。

 常に不安が付きまとうだろうが、松坂も“ケガに対する強さ”を養って、昨年以上の結果を残してほしい」

 ファンも松坂のカムバックを待ち望んでいる。

※週刊ポスト2019年3月1日号

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