ライフ

血管年齢「マイナス26才」の秘密は1日3~5個の玉ねぎにあり?

菱池さん夫婦。同居している両親も元気

 人間の死を招く導く原因のほとんどが血管年齢に関わっている。日本人の4分の1が心筋梗塞や脳梗塞などの血管系の疾患で亡くなっている。その上、血管の老化が進めば、それだけがんや認知症のリスクも高まる。

 しかし、血管年齢は努力次第で若返ることも立証されているのだ。血管年齢が若く保たれている地域・瀬戸内海に浮かぶ最大の島・淡路島(兵庫)に本誌・女性セブン記者が訪れた。見渡す限り広がる玉ねぎ畑の前に立つと、独特の香りが鼻をくすぐる。

 ある調査によると、子供の頃から玉ねぎを常食している淡路島の島民11人の血管年齢を調べたところ、全員が実年齢より血管年齢が若かった。平均すると、実年齢を26才ほど下回るという。中には、86才の女性の血管年齢が44才、実年齢より42才も若いケースもあったという。

 玉ねぎの生産から、加工、販売まで手がける南あわじ市の菱池明信さん(60才)・真里さん(55才)夫妻の食卓をのぞいた。

 その食事は、まさに玉ねぎづくし。朝はみそ汁の具としてはもちろんのこと、サラダにはスライスした玉ねぎを入れ、天ぷらの具材にもなる。お昼には炒め物に、夜はすき焼きに惜しげもなく投入される。

「玉ねぎが入らない食事はないですね。1日に3~5個は食べるので、みんな病気知らずで健康ですよ」(明信さん)

 ただし、闇雲に玉ねぎを食べればいいわけではない。食べ方や調理法にも、血管年齢を若く保つ秘訣がある。実は、菱池さん宅で食べている玉ねぎは、皮をむいても色が濃い。

「収穫後すぐに食べず、1週間ほど天日干しをしています」(明信さん)

 玉ねぎに含まれるポリフェノールの一種「ケルセチン」は血管を若返らせる働きがある。最近は認知症も予防する効果があるとの研究結果も出ているが、この物質は玉ねぎが紫外線を浴びることによってさらに増えるとされるから、菱池さんのとり方は理にかなっているといえる。

 さらに、真里さんが玉ねぎを包丁で刻むのを見ていると、ちょっとした違和感があった。玉ねぎの繊維に対し、直角に刻んでいたのだ。

「こう切ると、玉ねぎの細胞を傷つけ、中にある辛み成分がより多く出てきて体にいいんです」(真里さん)

 新玉ねぎとトマトを使ったドレッシングの作り方も教えてくれた。まず、トマトを1cm角に切り、玉ねぎを1個すりおろす。そこに砂糖小さじ4杯、酢大さじ2杯、さらに塩こしょう少々とパセリを加えて混ぜるだけ。お好みでにんにくを足すのもいい。明信さんは話す。

「医者知らずなのは、玉ねぎのおかげもあるかもしれないけど、毎朝6時過ぎには起きて、8時過ぎには畑に行くことも関係しているかもなあ。収穫なんかの時は夕方まで仕事して、6時には夕食。それから風呂入ったり、テレビを見たりして9時か、遅くとも10時には寝床に入るんだ」

※女性セブン2019年2月28日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

山下市郎容疑者(41)が犯行の理由としている”メッセージの内容”とはどんなものだったのか──
「『包丁持ってこい、ぶっ殺してやる!』と…」山下市郎容疑者が見せたガールズバー店員・伊藤凛さんへの”激しい憤り“と、“バー出禁事件”「キレて暴れて女の子に暴言」【浜松市2人刺殺】
NEWSポストセブン
WEST.中間淳太(37)に熱愛が発覚、お相手は“バスり”ダンスお姉さんだ
《熱愛ツーショット》WEST.中間淳太(37)に“激バズダンスお姉さん”が向けた“恋するさわやか笑顔”「ほぼ同棲状態でもファンを気遣い時間差デート」
NEWSポストセブン
アパートで”要注意人物”扱いだった山下市郎容疑者(41)。男が起こした”暴力沙汰”とは──
《オラオラB系服にビッシリ入れ墨 》「『オマエが避けろよ!』と首根っこを…」“トラブルメーカー”だった山下市郎容疑者が起こした“暴力トラブル”【浜松市ガールズバー店員刺殺事件】
NEWSポストセブン
4月は甲斐拓也(左)を評価していた阿部慎之助監督だが…
《巨人・阿部監督を悩ませる正捕手問題》15億円で獲得した甲斐拓也の出番減少、投手陣は相次いで他の捕手への絶賛 達川光男氏は「甲斐は繊細なんですよね」と現状分析
週刊ポスト
事件に巻き込まれた竹内朋香さん(27)の夫が取材に思いを明かした
【独自】「死んだら終わりなんだよ!」「妻が殺される理由なんてない」“両手ナイフ男”に襲われたガールズバー店長・竹内朋香さんの夫が怒りの告白「容疑者と飲んだこともあるよ」
NEWSポストセブン
WEST.中間淳太(37)に熱愛が発覚、お相手は“バスり”ダンスお姉さんだ(右・Instagramより)
《スクープ》“夢の国のジュンタ”に熱愛発覚! WEST.中間淳太(37)が“激バズダンスお姉さん”と育む真剣交際「“第2の故郷”台湾へも旅行」
NEWSポストセブン
第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《左耳に2つのピアスが》地元メディアが「真美子さん」のディープフェイク映像を公開、大谷は「妻の露出に気を使う」スタンス…関係者は「驚きました」
NEWSポストセブン
防犯カメラが捉えた緊迫の一幕とは──
「服のはだけた女性がビクビクと痙攣して…」防犯カメラが捉えた“両手ナイフ男”の逮捕劇と、〈浜松一飲めるガールズバー〉から失われた日常【浜松市ガールズバー店員刺殺】
NEWSポストセブン
和久井学被告と、当時25歳だった元キャバクラ店経営者の女性・Aさん
【新宿タワマン殺人・初公判】「オフ会でBBQ、2人でお台場デートにも…」和久井学被告の弁護人が主張した25歳被害女性の「振る舞い」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト