テレビ界恒例の4月の番組改編を前に、人気局アナたちが相次いで退社を発表している。テレビ朝日の小川彩佳アナ(33)もその1人。2月8日、結婚と3月末の退社が発表された。小川アナは昨年9月まで7年半にわたり『報道ステーション』に出演した同局のエースアナ。フリーになれば争奪戦は必至だ。キー局プロデューサーが語る。
「報道をこなせる女性中堅アナウンサーは少なく、各局とも喉から手が出るほど欲しいはず。近年の報道番組の女子アナはニュースを読むだけでなく、自分の意見や分析を発言することも求められるようになった。小川アナは『報ステ』でその実力は証明されている」
退社報道から2日後の2月10日には、4月から古巣『報ステ』の“裏番組”である『NEWS23』(TBS)の新キャスター候補に浮上しているとスポーツ紙が報じた。同番組は2016年7月に元TBSの雨宮塔子アナ(48)がキャスターに就任したことが話題となったが、現在は平均視聴率3~4%と苦戦している。TBS関係者が明かす。
「小川アナは3月末までテレ朝に残ると発表されているので、さすがに4月からTBSに出ることはあり得ません。夏から秋にかけてのタイミングで起用されるのではないか。雨宮アナとの“ダブルキャスター体制”になるのではないかとも囁かれている」
TBSに聞くと、「番組編成についてはお答えできません」(広報部)とのことだった。
かつてテレビ界では「局アナにはフリー転身後、1年間は他局に出演してはならないとの“暗黙の掟”があった」(広告代理店関係者)というが、2011年に羽鳥慎一が日テレ退社後、すぐにテレ朝の裏番組に出演した頃から、そうした“縛り”は薄れつつあるようだ。
有働由美子アナ(49)もNHK退局後わずか半年で『news zero』(日本テレビ)のキャスターに就任し、いまや“日テレの顔”になっている。「TBSの朝の顔(『あさチャン!』メインキャスター)は元日テレの夏目三久アナ(34)が務めている。小川アナが“夜の顔”になってもおかしくはない」(前出・TBS関係者)
※週刊ポスト2019年3月1日号