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GACKTの豪邸企画 TVで何度も“初公開”されるのはなぜか?

豪邸が何度もTVの企画になるGACKT

 主演映画『翔んで埼玉』が2月22日に公開される音楽アーティストで俳優のGACKT(45)。彼が最近バラエティー番組に出演すると、必ずと言っていいほどあがる話題は、7年ほど前から移住しているマレーシア・クアラルンプールにある豪邸だ。今月だけでも、『しゃべくり007』(日本テレビ系)、『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)、『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)でGACKT邸が紹介された。なぜいくつもの番組がGACKTの豪邸を放送したがるのか。

 GACKT邸は敷地面積1700平米で、25mプール5個分ほどの広さ。周囲は森に囲まれ、玄関を開けると目の前に広いプールが広がっている。そのプールを囲むように、壁のないオープンなリビングやバーなどが配置されている。開放感のある空間は、高級リゾートホテルのように豪華だ。

 上智大学文学部教授(メディア文化論)の碓井広義さんはGACKT邸の印象についてこう語る。

「単に立派な家というだけではなく、バブル感があります。GACKTさんはビジュアル系のアーティストですが、まさにビジュアル系の豪邸でテレビ映えします」(碓井さん・以下同)

 各局の番組は、全く同じ情報を流すわけではない。4日放送の『しゃべくり007』では室内の写真、15日放送の『ダウンタウンなう』では外観写真と過去の別のGACKT邸の写真、13日放送の『今夜くらべてみました』では室内にカメラが入り「GACKT豪邸の全貌テレビ初公開」と紹介していた。

 しかしこのGACKT邸、すでに何度もメディアに登場している。2017年4月放送の『人生で大事なことは○○から学んだ』(テレビ朝日系)では“豪華自宅を初公開”とし、GACKT本人が自宅を紹介(豪邸の映像は外観のみ)。昨年のキリンビールのCMでもカメラ初潜入とうたわれた。ちなみに2015年7月放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)では、“テレビ初公開”として、こことは別の海外の豪邸でのGACKTの暮らしぶりに密着している。

「少しずつ内容を変えて“初公開”にしているのは、違った情報を盛り込みながら全く同じ内容にならなければいいという判断があるのでしょう。1度放送したものを“初公開”としてまで何度も取り上げるのは、視聴者から大きな反響があるからと考えられます」

◇GACKTのミステリアスなキャラクター性

 高級品と安物を見分けるバラエティー番組『芸能人格付けチェック!』(テレビ朝日系)では個人58連勝を記録。CGのような美しさとセレブ感があり、肉体をキープするためにトレーニングは欠かさず、食事は1日1食とストイック。決してメディアへの露出が少ないわけではないのに、その私生活は謎に満ちている。

「クアラルンプール以外にも海外に複数の家を持っていると放送で言っていましたが、なぜそんなに資産があるのか、視聴者のみなさんも気になりますよね。音楽だけではなく、30才過ぎから貿易で収益を得ているそうですが、具体的に何をしているのかわからない。だからこそ、気になって見てしまうわけです。

 それに、中途半端なタレントさんが豪邸を持つと自慢げになってしまいますが、GACKTさんは当たり前のようにさっそうと見せるのがいいのでしょうね。バカラのグラスが100個あるよ、カスタマイズの高価なスポーツカーもあるよ、とサラリと」

 番組では邸宅中央のプールに友人を落として喜んでいるやんちゃな姿も公開された。

「おちゃめで飾らないキャラを見せるのもセルフプロデュースの1つでしょう。全てパーフェクトだと視聴者と距離ができちゃうじゃないですか。ときどきおバカなことを言って、あえて隙を作っているのだと思いますよ」

◇自宅を公開する芸能人の減少

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