国内

燃える布団を道路に投げた… 犬蹴り上げ飼い主の迷惑行為

保護されたラブラドールのレイ(16才)

 2月8日、ツイッターに1本の動画が投稿された。飼い主の50~60代の女性の後をよろよろと歩く白いラブラドール・レトリバー。すると突然、飼い主は右足で犬の腹部を思い切り蹴り上げた。犬は衝撃で倒れ込んだが、しばらくすると起き上がり、飼い主を見上げると、再びそばへとついていく。しかし、数歩歩くと、再び飼い主の容赦ない蹴りが腹部を襲う。

 この虐待の様子に気づいた女性が動画を撮影し、投稿。さらに、この動画をFacebookで見つけた動物保護団体「紫友会」代表の川村紫さんが、虐待があった場所を特定、実際に飼い主が虐待している現場を目撃したうえで、警察に通報した。

 警官が駆けつけると飼い主の女性は騒ぎ始め、「犬を奪うなら死んでやる」「お前を刺し殺してやる」「家を調べて火をつけてやる」などと叫び、包丁を振り回したという。女性は警官に取り押さえられた。

 現在、虐待を受けていたラブラドール・レトリバーは、紫友会に保護されている。ちなみに、その名前は「レイ」という。

◆火のついた布団を道路に投げた

 京都駅から南に車で20分ほど行くと、工業地帯の間にぽつりぽつりと住宅が建つ。虐待の現場となったのは30年ほど前にできた住宅地で、飼い主の女性は4年ほど前に夫婦で引っ越してきたという。飼い主の女性は犬への虐待だけでなく、近隣への迷惑行為も繰り返し起こしていた。

「夜中でもしょっちゅう奇声を上げて、道路に向かって陶器やら卵を投げるんです。危ないし、子供も通学の時にあの家の前を通れんようなった。

 3年前ぐらい前には、奥さんが2階の窓から火をつけた布団を道路に投げはって。旦那さんが表に飛び出してきて、必死になって火を消してはった。消防車やパトカーが来て騒然とした雰囲気やったな」(近隣住民)

 女性がレイを散歩するようになったのは最近で、それまでは夫が朝と夕方、散歩に連れて行っていたという。

「奥さんが散歩するようになったんは、旦那さんが体調を崩したからやって聞きましたよ。一度、夫婦げんかをしたんか“私の人生返して!”って叫び声がして、その後救急車が来て大騒ぎになったこともあります。あそこは家庭の問題もあるんかもしれんなぁ」(別の近隣住民)

 ペットなどに対する動物虐待の検挙件数は5年連続で過去最悪を更新していて、昨年の摘発件数は68件。ペット法学会理事の杉村亜紀子弁護士が語る。

関連キーワード

関連記事

トピックス

左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏(=左。時事通信フォト)と望月衣塑子記者
山尾志桜里氏“公認取り消し問題”に望月衣塑子記者が国民民主党・玉木代表を猛批判「自分で出馬を誘っておいて、国民受けが良くないと即切り捨てる」
週刊ポスト
「〈ゆりかご〉出身の全員が、幸せを感じて生きられるのが理想です。」
「自分は捨てられたと思うのは簡単。でも…」赤ちゃんポスト第1号・宮津航一さん(21)が「ゆりかごは《子どもの捨て場所》じゃない」と思う“理由”
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
NEWSポストセブン