毎日のように起きているネットの炎上は、不用意な投稿や、芸能人のSNSへの羨望、バイトの不適切動画などさまざまで、中には思いの丈を書き込んだだけで炎上するケースも。その理由を、元陸上自衛隊初の心理教官で心理カウンセラーの下園壮太さんはこう分析する。
「日本人は“こうあらねばならない”という思いが強いため、何かしらがまんをしている人が多く、自分はがまんしているのに、という思いもあって、どうしても他人に厳しくなりがちで、怒りをためやすい国民でもあるのです。それに日々抱えているストレスを、誰かの不祥事や不倫を徹底的にたたくことで解消しているとも考えられます」
◆ベビーカー
ここ数年、電車内でのベビーカーが論争の的に。特に満員電車では、ベビーカー利用のママたちが肩身の狭い思いをしている。「迷惑そうな顔をされた」「舌打ちをされた」なんてのは序の口で、中にはベビーカーを蹴られたという人もいる。
【世間の声】
「混雑時の電車内では迷惑。ぶつけられたり進路を塞がれたりするので、乗る時間をずらすかベビーカーを畳むべき」(54才・主婦)
「子育てママにとってベビーカーは必需品。少子化時代に赤ちゃんを社会が優しく見守ってあげたらいいのにと思う」(64才・主婦)
◆保育園
「子供の声がうるさい」などの理由で保育園建設を断念するケースが相次いでいる。最近も、東京・南青山での児童相談所建設に地元住民が猛反対というニュースが。なんとその理由が、「街の価値が下がるから」と聞いてびっくり。
【世間の声】
「子供の甲高い声にストレスを感じるのは当然。環境も壊されるし、毎日迎えに来る親のマナーも心配です」(48才・主婦)
「待機児童問題で悩んでいる親のために保育園は作るべき。子供は国の宝。社会で育てるものです!」(49才・会社員)
こういった読者からの声を読むと、確かに“こうあらねばならない”という考えから起こる炎上も多そうだ。
※女性セブン2019年3月7日号