袴姿で自転車を立ちこぐシーンはリハーサルなしの一発OK。全速力でSL列車を追うその脚力は「競輪選手並み」ともいわれ──NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』で「芸能界一スタントをこなせる女優」綾瀬はるか(33才)が見せたワンシーンだ。
「あの場面を見るだけでも価値ありです。おっとりと天然不思議系でいて、運動神経は圧倒的。ドラマ、映画、CMと引っ張りだこでいちばん旬な女優さんであることに疑問の余地はないでしょう。綾瀬さんが出る作品は“間違いなし”といわれ、絶対的評価を得ています」(テレビ局関係者)
人気脚本家・宮藤官九郎(48才)×綾瀬の初タッグだけでも「見る価値あり」のはずだった『いだてん』だが、大河史上最速で視聴率は二桁を割り込むなど、なぜか最近は不調のニュースばかり。
「往年の大河ファンにすぐに受け入れられないのは織り込み済みでした。ただ、クドカンファンの若い世代の評価も芳しくないのは誤算です。従来の視聴者からすれば展開が目まぐるしくついていけず、かといって若い世代からするとクドカンのわりに展開が遅く感じてしまうようで、視聴者離れが進んでしまった」(NHK関係者)
これからどんどん面白くなるのに! と関係者は口を揃えるが、見てもらわないことには視聴率回復にもつながらない。そこで、NHK上層部からは異例の「テコ入れ」指令が飛んだという。
◆五輪メダリスト総動員
「ダイジェスト特集や副音声での状況解説などさまざまな策は進んでいますが、中でも目玉“奇策”の1つは、本物の五輪選手を登場させること。高橋尚子さん(46才)や有森裕子さん(52才)らマラソンの五輪メダリストをはじめ、フィギュアスケートの荒川静香さん(37才)や水泳の北島康介さん(36才)など、陸上競技以外の選手まで声がかかっているとか」(芸能関係者)
役所広司(63才)を中心にした「3.11復興イベント」の計画も進んでいるという。
「『いだてん』の題材でもあるオリンピックは、関東大震災や第二次世界大戦を乗り越える原動力になってきました。そのため、役所さんたちはイベントを通して、復興への原動力を届けたいと考えているそうです。あくまで震災復興のためのイベントですが、話題性は充分でしょう」(前出・テレビ局関係者)
◆綾瀬はるかの全力疾走
「日本の“マラソンの父”といわれた金栗四三を支える妻・スヤを演じるのが綾瀬さん。夫を叱咤激励し、伴走者として支える役どころです。足の速い綾瀬さんがランニング姿で全力疾走する場面を期待するファンも多い。どんな綾瀬さんが見られるのかも今後の視聴率アップにつながるでしょう」(前出・テレビ局関係者)
※女性セブン2019年3月7日号