芸能

はじめしゃちょー主演YouTubeドラマから見えた人気の理由

はじめしゃちょーYouTube人気の理由(イラスト/ヨシムラヒロム)

 YouTubeが始めた新サービスYouTube Premiumで、ドラマが配信されている。そのひとつが、人気YouTuber“はじめしゃちょー”が主演する『The Fake Show』だ。YouTuberと聞くと炎上狙いの過激な撮影をしているイメージが強いが、実際のYouTuberは、過激派と穏健派に分かれている。地上波テレビにもときどき登場するHIKAKINは穏健派のひとりで、はじめしゃちょーもそちらだ。人を不快にさせない、汚い言葉づかいをしない、好感度の塊のような穏健派YouTuber初主演ドラマについて、イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、実はラジオに近いYouTuber人気について考えた。

 * * *
 2018年11月、日本で「YouTube Premium」のサービスがスタートした。月額1,180円を払えば、広告カット、ダウンロード、バックグラウンド再生とYouTubeの機能を拡張できる。ま、それはどうでも良くて。

 職業柄、興味を惹かれたのが「YouTube Originals」。会員だけが観られるオリジナルコンテンツが用意されるとのこと。ラインナップを見ていると、あるドラマに僕の目が留まった。そのタイトル名は『The Fake Show』、説明文にはこう書いてある。

「主演を務めるのは人気YouTuber“はじめしゃちょー”」

“はじめしゃちょー”……って、えええあの! 最初、空目を疑ったもんね。もう、すごい時代になった。

 数多いるYouTuber、そのなかで日本一のチャンネル登録者数を誇るのが“はじめしゃちょー”だ。高身長の優男、「〇〇やってみた」といった実験系動画で人気者に。長期間、ほぼ毎日新作動画を公開している。そのなかで新たな挑戦をしたいと思ったのか、どうか。本当の理由はわからないが、デビュー作が主演作。もう観るしかない! こうして“はじめしゃちょー”が「俳優をやってみた」、『The Fake Show』の鑑賞へと至った。

 あらすじはコチラ。

“はじめしゃちょー”が演じるのは、日本一のYouTuberショウ。書かずもがな、自分をモデルとした役柄だ。ある出来事をキッカケにショウは、自分のドッペルゲンガーを生み出してしまう。そのドッペルゲンガーが悪人だった。ショウのアカウントを乗っ取り、イタズラ動画を勝手に配信。炎上するショウ、カリスマYouTuberに未来はあるのか!?

 ジャンルでいえばサスペンス、想像以上にシリアスな作風だった。“はじめしゃちょー”が企画段階から関わったということもあり、ドラマのなかで「職業としてのYouTuberとは?」なんて葛藤も描かれる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン