ステージIVの舌がんであることを発表したタレントの堀ちえみ(52才)は、2月22日に手術を終えた。同日書かれた「手術終わりました」と25日の「ご報告致します」というブログ記事は夫により更新されている。
堀ががんをブログで告白したのは19日のことだったが、その兆候はあったと見るのは堀ブログを含めたアメブロのウオッチャーで、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。
「私は芸能人ブログを逐一チェックする仕事をしていますが、ご本人ががんの宣告を受けた後も毎日見ていましたが、今改めて読み返すと、さまざまな裏の思いが読み解けます」
同氏が注目したのは今年1月21日、病院に行ったその足で美容院に行き、髪の毛を15センチも切ったことを報告し、桜を見るのが楽しみだと書いたことがまず一つ。「その頃までに元気になる、という強い決意を感じます」とのこと。
また、以後、家族の絆の尊さを感じさせる文章が続いたりもしたという。中川氏は、元々堀が子供たちの実名を書いて個々人への思いを伝えていたものの、最近はその頻度が増えてきたように感じられていたという。
「堀さんは、息子さんが進学のため家を出て引っ越す時にも寂しい気持ちを出すなど、時々してきましたし、学校行事等も積極的に参加してきました。いわば『子供思いの優しいお母さん』のような感じ。それを見ていたので、1月下旬は『子供たちの進級とかもあるから思いが強まったのかな』ぐらいの感じでしたが、まさか1月21日の病院とその直後の人間ドックにそんな意味合いがあったとは……」
中川氏は、20年以上お世話になっている運転手とのツーショットを初掲載したことや、ホリプロスカウトキャラバングランプリの盾を含めたアイドル時代の記念の品々を所属事務所から自宅に送ってもらったことなども「今考えると…」といった感覚があるという。
また、タイトルに「息子尋紀が作ってくれた夕飯」のように、息子ないしは娘と入れ、その下に名前を入れることも増えていったという。「作ってくれた」という記述も多くなり、家族が堀を労わっている様子も今となってはひしひしと伝わってくるそうだ。なお、元々息子○○、娘○○という記述は多かった。
子供たちが口内炎に良いとされている料理を作ってくれた時にはこんな記述があった。
〈キッチンが気になって覗いてみると、真由が煮物の味付けをしながら、みんなに指示。あきひろが小鍋に大根をすりおろして、息子楓季がかぼちゃをマッシュ中、娘彩月が野菜を切っているところでした。「何かしようか?」と言って私が動こうすると、「いいからお母さんはとにかく休んでいて~」とみんなから言われます〉
「これまでにいくつもの芸能人ブログを見てきましたが、病気を発表する人もかなり多いです。改めて発表以前に書いたブログを読み返すと、その人のつらかったであろう気持ちなどを勝手ながら想像できます。『ライフログ』という言い方もありますが、こうしてネットに日記をつけておくことこそ、自分の人生を克明に記すことに繋がります」(同)