芸能界の“登竜門”の一つが警察の「一日署長」だ。地域の交通安全運動の一環としてゲストを呼び、一日限定の警察署長に任命。就任したタレントは本物の署長から委嘱状を受け取り、スピーチやパレードで施策の啓蒙を行なう。
オファーは俳優やアイドルが多かったが、近年はキー局の女子アナが請け負うケースが増加している。なぜ“サラリーマン”である局アナに白羽の矢が立つのか。女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏が語る。
「この“文化”は平成も半ばに入ってからのものです。私の最も古い記憶では、平成15年に日テレに在籍していた松本志のぶアナが麹町の一日消防署長をしていました。その後、若手の局アナを中心にフリーアナにもその波が広がりました。小林麻耶・麻央姉妹はそれぞれ別の署の署長をされています」
そこには、こんなメリットがある。
「テレビ局は “街のシンボル”であるため、地元の署としてもオファーしやすいのだと思います。松本志のぶアナの日テレも当時は麹町がメインスタジオでしたしね。ただ、TBSの吉田明世アナは新人時代に赤坂でやった後に、4年後、川崎警察署でも2度目の署長をされましたから、近年の“タレント化”が進んでいる証と言えますね」
普段とは違う“衣装”に身を包んだ女子アナも美しい。
※週刊ポスト2019年3月8日号