中国では2月5日の春節(旧正月)に合わせて、親戚一同が集まって新年を寿ぐ宴会が開かれるが、その際、地方の一般家庭の定番が度数50度以上の蒸留酒で、日本の焼酎に似た白酒(パイチュー)だ。
湖南省武漢市のある家庭では、父親が13歳の息子に白酒を強要した結果、息子が突然、意識不明の状態に陥り、病院に緊急搬送され、危うく一命をとりとめるという騒動が発生していたことが分かった。
地元の夕刊紙「武漢晩報」によると、父親の姓は「劉」で、劉家では5日、家族や親戚ら20人以上が集まって、春節の宴会を開いていた。
父親が13歳の息子に白酒を飲ませたところ約100mlの白酒を飲んだ段階で、急にろれつが回らなくなり、そのまま寝込んでしまった。
父親は息子が酔っ払っただけだろうと思って、そのままにしていたが、なかなか起き上がらないので、声をかけたり、体をゆすってみた。しかし、意識が回復してこないことから、異変に気付き、救急車を呼んで病院に搬送した。
息子は医師の懸命の治療で、飲んでいた白酒を排出したことで、ようやく意識を取り戻したという。