保存食としても便利なレトルト食品の代表格といえば、カレー。特徴的なルーの「茶色」は、「カラメル色素」によって色をつけられていることがかなり多いが、食品問題評論家の垣田達哉さんはこのカラメル色素こそ危険性をはらんでいると指摘する。
「プリンに使われている砂糖を焦がして作る『カラメルソース』と『カラメル色素』は全くの別もの。人工的に作られているカラメル色素にはI~IVの4種類があり、IIIとIVの2種類に発がん性物質が疑われる『4―メチルイミダゾール』が含まれています。日本ではこのIIIとIVが多く使われ、カレーやコーラ、お菓子、合わせ調味料など、着色されているほとんどの食材に使用されています。
今のところ、日本では『カラメル色素』としか表記されないので、種類を見分けることはできません。『カラメル色素』と書いてあるものは、できるだけ避けた方がいいでしょう」(垣田さん)
一見、健康食品のように思える「トクホ飲料」も例外ではない。
「トクホ飲料にもカラメル色素は使用されているものがあります。たとえ“脂肪の吸収をやわらげる効果”があっても、発がん性のリスクがあるので、よく考えた方がいい。トクホに限らず、『低糖質』『塩分控えめ』といった謳い文句につられないで、実際に体にいいのか、自分で栄養成分表示や原材料表示を見て判断することを心がけて」(食品ジャーナリストの郡司和夫さん)
カレー以外にも、おかゆや鍋の素など、添加物が少ないレトルトは少なくない。いざという時のため、安心安全な加工食品を常備しておきたい。
※女性セブン2019年3月14日号