春に赤ちゃんペンギンが産まれる東京・墨田区のすみだ水族館。かわいいペンギンの赤ちゃんに会えるのが待ち遠しい。そこで今回は、飼育スタッフの福谷彩香さんにペンギン雑学を聞いてみた。
◆意外にも野太いロバ声だった
マゼランペンギンの鳴き声は見た目の愛らしさからはちょっと想像のつかないような「ホッ、ホッ、ホ~ッ」という野太い声。その鳴き声がロバの声に似ていることから別名・ジャッカス(ロバ)ペンギンとも呼ばれている。
1羽1羽、個体によって鳴き声も違うが、好きな相手の声をちゃんと認識していて、相手の声が聞こえると急いで隣に駆け寄ったり、姿が見えなければ鳴き返して居場所を捜し合ったりする。
求愛の鳴き交わしでは、オスのペンギンが「ホッ、ホッ、ホ~ッ」と大きく鳴いたあと、それに応えるようにメスも鳴いて愛を確かめ合う。
◆恋するペンギンはココで見分ける!
人間のカップルと同じようにペンギンも恋をしている時は人目も気にせず(?)イチャイチャ。クチバシを重ね合わせるなどスキンシップも欠かさない。
カップルはピッタリと寄り添い合って眠る時もいつも一緒。常にくっついている2羽を見かけたら、恋人か夫婦の可能性は大。
特に仲睦まじいカップルによく見られるのがお互いへの「羽づくろい」。相手の羽根をクチバシでつんつんと整え合う行為だが、シングルのペンギンよりもカップルのペンギンの方が羽の生え具合やツヤがいい。
これは自分では届かない顔の周りや背中のあたりまで相手が羽づくろいしてくれるからなんだとか。
写真協力/「すみだ水族館」
※女性セブン2019年3月14日号