性生活を充実させるうえでは、「故きを温ねる」だけでなく「新しきを知る」ことも大切だ。現代を生きる中高年男性にとって心強い味方ともいえるのが「ED(勃起不全)治療薬」である。
現在、主に処方されているのは「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」の3種類。いずれも“飲み薬”で服用してから効果が現われるまで15分~1時間程度かかる。そうしたなか、「使用してから5分で効果が得られる新薬」が新たに登場しようとしている。英国の製薬メーカーであるフューチュラメディカル社が開発した「eroxon」(エロクソン)だ。6月の最終治験終了が間近に迫り、今年に入って現地・英国のメディアで同薬を特集する報道が相次いでいる。
この新薬の特徴は“塗り薬”である点だ。ED治療に詳しい渋谷三丁目クリニックの古市昌之院長がこう話す。
「『ペニスにクリームを塗る』という使い方をします。血管を拡張させる作用から狭心症などに用いられる『ニトログリセリン』が有効成分として含まれて、ペニスの皮膚から吸収されることで血流を改善し、勃起を促すメカニズムです。
従来の薬は『セックスする時刻』を予想し、逆算して飲む必要がありましたが、こちらはセックスの直前、前戯の前に塗れば良いという点で画期的でしょう」