浅村栄斗(28)が楽天にFA移籍し、空いた二塁を外野手の外崎修汰(26)のコンバートで埋めると見られていたが、ルーキーの山野辺翔(24)がキャンプで猛アピール。そんなセカンド争いをロッテから西武に移籍し、黄金時代を支えた山崎裕之氏(72)はどう見るか。
「外崎はオールラウンドプレーヤーで守備には定評がある。浅村は守備範囲が狭かったし、送球にも難があった。守備だけでいえば浅村より上だと思います。
対する山野辺は大学、社会人を通じてセカンドを守っており、球団も浅村の後釜として獲得したはず。こちらも守備には定評があり、どちらがスタメンかは悩ましい」
勝負を分けるのは打撃とみられる。外崎は昨年、2割8分7厘、18本塁打と“山賊打線”の核を担った。山野辺にも高い水準の成績が求められる。
「辻(発彦)監督が山野辺について“2割5分前後を打てる実力がある”と見込んだら、レギュラーで使うと思います。
チームとしては山野辺をセカンドで使うほうが厚みが出ます。外崎をライトに戻せば、外野は秋山翔吾(30)、木村文紀(30)、外崎で固定できて、盤石の布陣になります。ショートの源田壮亮(26)もキャンプで守備のコツを教えるなど山野辺と良好な関係を築けています」
現時点では外崎が先行するが、山野辺が打撃でもアピールし、セカンドに定着するのが“理想形”だと山崎氏はみているようだ。
※週刊ポスト2019年3月15日号