2019年のキャンプが終了し、いよいよプロ野球の開幕が間近となった。今年も多くの新人・若手がキャンプ地を賑わせたが、その中で最も光った、プロが見た「新人王有力株」は誰か。1988年にセ・リーグ新人王を獲得した立浪和義氏(49)が予想する。
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ロッテの藤原恭大外野手は起用されれば十分新人王のチャンスがあると思います。走攻守揃った好選手で、特にバッティングはすでに完成されている。彼はもう、一軍の高いレベルでやらせてあげるほうが良いでしょうね。その際、必要なのは早く“プロの水”に慣れること。自分もそうだったんですが、プロではまず技術面より体力面が重要ですから。
一方のセ・リーグ。残念ながら中日の根尾昂は今年、内野手としてすぐ結果を出すのは難しいでしょう。広島の小園海斗も評判いいんですけど、今の広島の内野陣に食い込むのは難しいと思います。阪神の木浪聖也内野手もいいですがレギュラーを取るまでではない、と思いますね。
そうなると横浜の上茶谷大河投手が一番手です。球速は150キロ超。何といっても球に力があり、先発でいけば2桁勝てるだけのポテンシャルがあります。
※週刊ポスト2019年3月15日号