神奈川県の中央北部から真っ直ぐ南へ、景勝地・江の島まで走る小田急電鉄江ノ島線。ある駅から歩いて20分ほどで、鎌倉時代に建立されたという由緒ある寺院にたどり着く。山間部に位置するその寺は、周囲を木々に囲まれ、眼下には豊かな自然を望む。
境内の桜の木が前日に降った冷たい雨に濡れ、いまだつぼみをつけていなかった3月5日は、その寺の墓に眠る故人の18回目の命日だった。
《小室家》
《平成十四年三月五日 敏勝 三十八才》
そう刻まれた墓石が、200基ほどの墓地の中央にあった。花器には雨水だけがたまっている。
「もう何年も、お参りをされている姿は見ていません」(寺院関係者)
昨年の十七回忌もなされず、今年の命日も、誰も墓を訪れることはなかった。小室敏勝さんの長男・小室圭さんはアメリカに留学中。妻・佳代さんは昨夏以降、自宅でもパート先でも姿を見かけられていない。
圭さんの祖父は、敏勝さんが自死した1週間後に、後を追うように自ら命を絶ち、同じ墓に眠る。そして、墓の施主である祖母も同じように──。
寒風に立つ墓標は、一族が経験した修羅を映し出すようだった。
小室さんは現在、現地の弁護士資格を取得するため、米ニューヨークにあるフォーダム大学ロースクールで勉学に励んでいる。
2017年9月に眞子さまと婚約内定会見を行ったものの、借金問題などが報じられ、昨年2月、結婚行事を延期することが発表された。その後、秋篠宮さまは「それ相応の対応」がない限りは「納采の儀は行えない」と明言し、それに応える形で今年1月、小室さんは金銭トラブルを釈明する文書を公表。しかし、依然として結婚への具体的な動きは見えてこない。
「振り返ってみると、最初の結婚延期の理由は『準備不足』と説明されました。借金問題はたしかに延期の一因ではありましたが、秋篠宮さまや紀子さまは、小室さんに対して、その他にもいくつか疑問を持たれていたんです。
たとえば、結婚行事に際して小室家の親族が務めるはずの『使者』がなかなか決まらなかった。また、小室さんが母子家庭であることはご存じでしたが、“なぜ父親が亡くなったのか”は知らされず、週刊誌の報道で知ったそうです。
そういう意味で、結婚の『準備不足』を引き起こしたのは、小室家の語られざる事情だったといえます」(秋篠宮家に近い宮内庁関係者)