2019年のキャンプが終了し、いよいよプロ野球の開幕が間近となった。今年も多くの新人・若手がキャンプ地を賑わせたが、その中で最も光った、かつての新人王が見た「新人王有力株」は誰か。1987年にパ・リーグ新人王を獲得した西崎幸広氏(54)が予想する。
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横浜の上茶谷大河が頭ひとつ抜けている感じですね。実戦で投げてみないとわかりませんが、横浜は先発・中継ぎが左投手ばかり。右の上茶谷はコントロールもいいので十分チャンスがあるんじゃないでしょうか。第3の選手というか、突然いい選手が出てくるとペナントが面白くなりますから、そういう選手が出てきてほしいですよね。
パ・リーグは西武の松本航が大注目です。日本ハムの後輩である吉田輝星投手、柿木蓮投手は2~3年じっくりと育てていけばいいと思います。ソフトバンクの甲斐野央は使われ方次第で可能性がありますね。
僕は現役時代、阿波野秀幸と新人王を争いました(結果は阿波野が選出)。新人王は記者による投票なので「イメージ」が大切なんですよね。防御率4点台でも、10勝していればインパクトが強い。そうなると、先発で投げる西武の松本はチャンス大と言えますね。
※週刊ポスト2019年3月15日号