2019年のキャンプが終了し、いよいよプロ野球の開幕が間近となった。今年も多くの新人・若手がキャンプ地を賑わせたが、その中で最も光った、プロが見た「新人王有力株」は誰か。ヤクルトで二軍(2017年)、一軍(2018年)コーチを務めた野口寿浩氏(47)が予想する。
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ヤクルトの村上宗隆と予想します。慣れればガンガン打てる選手だと思います。足も速いので、守備力が今より向上すれば、レギュラー争いに加われる可能性は十二分にあります。ただ、高卒ルーキー、2年目がいきなりレギュラーとして大活躍するのは難しいので、対抗馬としては、即戦力として期待される社会人出身の阪神・木浪聖也を推します。
パ・リーグは多士済々ですね。層が厚いソフトバンクでの起用法によっては甲斐野央投手にもチャンスがありそうですし、楽天の辰己涼介外野手は前評判通り足も肩も抜群にいい。何よりスイングが強いんです。無茶振りと言われるかもしれませんが、あれだけ力強く振れるのは魅力的に映りますよね。
ただ、それでもやはり西武の松本投手が最有力じゃないでしょうか。西武は得点力が期待できるチームなので、頑張って投げてさえいれば勝ち星がついて、新人王も夢ではないと思います。
※週刊ポスト2019年3月15日号