2019年のキャンプが終了し、いよいよプロ野球の開幕が間近となった。今年も多くの新人・若手がキャンプ地を賑わせたが、その中で最も光った、プロが見た「新人王有力株」は誰か。1999年、新人で46試合登板を果たし、MLB・インディアンスでもプレーした小林雅英氏(44)が予想する。
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セ・リーグは横浜の上茶谷大河投手と言いたいところですが、敢えて中日の梅津晃大投手を挙げます。最速153キロの大型右腕で、上茶谷とは大学の同級生。同期の星に刺激を受け奮起するでしょうから、注目しています。
そして個人的な意見では横浜の大貫晋一投手。実は大学時代にお世話になったコーチの息子さんなんです。現在25歳で、僕の入団時と同い年。年齢的にどうしても即戦力として見られるから、頑張ってほしいですね。
パ・リーグはロッテの藤原恭大が最有力ですが、西武・松本航投手、ロッテ・東妻勇輔投手に切磋琢磨してほしいところ。2人とも日体大の後輩なんです。他にはロッテの永野将司投手。昨年4試合投げて球が速くて期待された選手です。体調不良でキャンプ不参加なのですが、彼も大貫と同世代の26歳。残された時間を考えても、早く体調を戻してもらいたいですね。
※週刊ポスト2019年3月15日号