35年の時を経て、父から子に伝統が受け継がれる──歌舞伎俳優・尾上菊之助(41才)の長男、寺嶋和史くん(5才)が七代目尾上丑之助を襲名し、「團菊祭五月大歌舞伎」(5月3~27日、東京・歌舞伎座)で初舞台を踏む。「丑之助」は人間国宝の祖父・尾上菊五郎(76才)と父も名乗った、音羽屋にとって大切な名跡だけに、和史くんにかかる期待は大きい。
初舞台の演目は「絵本牛若丸」となるが、父・菊之助も1984年に、この演目で初舞台を踏んでいる。
「せがれが初舞台を踏むことになれば牛若丸」という菊之助の願いが叶った形。2月27日に開かれた会見では「お父さんのような歌舞伎役者になりたいです」と語った和史くん。父の思いをしっかりと受け止めているようだ。
発表会見では、「尾上丑之助の名跡を七代目として襲名いたします。一生懸命頑張ります」と立派に挨拶した和史くん。堂々とした貫禄を見せた。
※女性セブン2019年3月21日号