この1月にシアトル・マリナーズと、最大で7年総額120億円の大型契約を結び、連日のようにその動向が報道される菊池雄星投手(27才)。そんな菊池投手を支えるのが妻でフリーアナウンサーの深津瑠美さん(32才)だ。5才年上の姉さん女房である深津さんに、出会いや結婚について語ってもらった。
深津さんと菊池投手の出会いは2015年。MLB(メジャーリーグベースボール)のニュースを紹介する『ワールドスポーツMLB』(NHK-BS1)のキャスターを務めていた深津さんに菊池投手が一目ぼれ。知人を介して知り合い、菊池投手の猛アタックの末、交際がスタートした。
「出会った当初は仕事に集中していて、(その仕事は)私自身がやっとつかんだ夢だったこともあり、結婚・出産よりも目の前のことで精一杯でした。それでも主人が追いかけてくれ、その一生懸命な姿に惹かれました。そして、結婚を前提に交際を申し込まれたことで、そこから、彼の夢を叶えたい、そばで支えたいと考えるようになりました」(深津さん・以下同)
菊池投手といえば岩手・花巻東高校のエースとして活躍し、2009年、埼玉西武ライオンズに入団。投手としての素質は20年に1人の逸材といわれた。
もっとも、深津さんは仕事でメジャーリーグ関連の番組を持つまで、野球のことはまったく知らず、高校時代の菊池投手のことはほとんど知識がなかった。
「ドラフト後の記者会見で、メジャーに行きたい、と泣いていた姿が記憶に残っています。でも、高校時代のことはあまり知らなくて、後で義父から当時のビデオを見せてもらいました」
深津さんと出会った頃の菊池投手はけがに泣かされることが多く、プロ入り後は思うような成績が残せずにいた。
「野球が好きで研究熱心だからこそ、思い悩んでいたと思います。けがで苦しんでいる時期が長く、頑張っても結果が出ないのがいちばんつらいこと。
主人にとっては高校時代がいちばん素敵な思い出で、その楽しい思い出を超えられるような活躍をしてもらいたいと思いました。高校時代、彼が大活躍していたビデオを見て、この時の輝きを取り戻してほしいと純粋に思いました」
さらに、恩師である花巻東高校の佐々木洋監督(43才)の言葉も心に大きく響いた。
「出会ってすぐに、岩手に行こうと彼から言われ、ご両親にご挨拶するのかなと思っていたら、真っ先に佐々木監督と会食することになりました。
そこでいろいろとお話をさせていただき、最後に『雄星のことをよろしくお願いします』と言われて、私の意識が大きく変わりました」