学生やファミリー層が多く住む東京の下町。3月上旬の午前10時、公園で遊ぶ子供の賑やかな声が響く中、黒いハットにグレーのウインドパーカ、ボーダーのニットパンツというファッションで、大きな紙袋をかついだ無精髭の男性が歩いていた。
男性は俳優の中村倫也(32才)。昨年、NHK朝ドラ『半分、青い。』でヒロインの初恋相手・朝井正人役でブレークし、“マアくんロス”の女性が続出。1月スタートのドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)では大人の色気が漂う元ヤン教師を演じ、「俺のこと好きになった?」「チューしていい?」など胸キュンせりふで話題を呼んでいる。
「高校1年生の時にスカウトされてデビュー。有名作品にも多く出演してきましたが、昨年ようやく名前が売れ、今年、32才にしてエランドール賞新人賞を受賞した遅咲きの俳優です。今年は出演映画3本が公開され、舞台も予定されており、CMも6本契約中。一躍人気俳優の仲間入りをしました」(芸能関係者)
そんな超売れっ子の中村が、この日、向かったのは、古びたコインランドリーだった。透明のガラス戸をガラガラと開けると、慣れた様子で紙袋から衣類を取り出して洗濯機に詰め込む。お金を入れ、スイッチを押して「ふぅっ」と一息ついた中村は、帰り道の自動販売機で缶コーヒーを買い、自宅方面へ戻っていった。
「倫也くんはブレーク前からずっとそのコインランドリー。近所の広さ30平方メートルほどのワンルームに住んでいます。オートロックもなく家賃も9万円ほどのアパート。彼の実家はそう遠くなく、土地勘もあって住み心地がいいみたい。多忙な身だから実家暮らしの方が楽だと思いますが、そこは大人として線引きしているんでしょうね」(中村の知人)
ワンルームのアパート暮らしで、しかも自らコインランドリーで洗濯をする──今をトキメく人気俳優の日常場面にはファンならずとも思わずギャップ萌え。
「倫也くん、ブレーク後も浮ついた感じがないし、全然変わらない。もともとチヤホヤされることには興味がないんでしょうね。インドア派の彼は、飼っている魚やハムスターの世話をしたり、自炊しておつまみをつくって晩酌をしながらゲームをしたりYouTubeを見てる方が、女の子と遊ぶより楽しいと言っていました。今のところ、引っ越す必要を感じていないそうです。
あと、将来設計がしっかりしています。10年20年、30年先のことまで考えて仕事をしているそうで、“今は一時的な特需”だと。高級マンションやブランド品を着飾って“派手”な生活に見せることは、彼にとってはむしろ恥ずかしいことなんだと思いますよ」(前出・中村の知人)
プライベートもズルすぎるくらいカッコイイ。
※女性セブン2019年3月28日・4月4日号