5月1日に皇位継承が行われる今年は儀式や行事が目白押しとなる。
天皇の崩御によらない皇位継承は第119代光格天皇が1817年に譲位して以来約200年ぶり。国民は、歴史的な出来事を目の当たりにすることになる。
「3月から4月にかけて神武天皇陵や昭和天皇陵、伊勢神宮に退位の奉告をなされることは、崩御が皇位継承の前提だった近代にはあり得なかったこと。先祖に感謝するという日本人の素直な信仰心の表れです。この新例が、おそらく将来も高齢による譲位を行う場合の先例となるはずです。また、『退位礼正殿の儀』は今回が初めてです。即位の礼と同格の儀式として、宮殿で最高の正殿松の間で行われます。これらの儀式が持つ深い意味に注目してほしいと思います」(所功・京都産業大学名誉教授)
皇位継承の儀式や行事などは、以下のようにすすむ。なお、退位の礼と、即位の礼及び大嘗祭に関係する儀式・行事から主なものを抜粋したものであり、すべてではない。