ライフ

霊園選びの新潮流“リゾート葬”、温泉地や南国気分の場所も

『石垣メモリアルパーク』内の「花想」は、沖縄の花々に包まれた樹木葬

 核家族化や少子化が進み、日本の人口が減少するにつれ、お墓の在り方は「家から個」へと変化しつつある。

 墓の相続(承継)問題に悩み、先祖代々受け継がれてきた墓を整理して、更地に戻す「墓じまい」や、「改葬」を考える人が増加する一方、終活の一環として自分好みの墓を求める人も増えている。今、求められているお墓とは?

 実際に墓を買う場合、【1】墓のタイプ、【2】アクセスのよさ、【3】霊園内の雰囲気を重視する人が多い。しかも、多くの霊園を見比べて選ぶ人ほど、満足度が高くなる傾向にある。

 いくつもの霊園を見て回るには、時間的な制限や金銭的な負担、交通アクセスの問題などで、現地訪問が難しいケースも多いのだが、諦めることはない。そんな人に向けての新たなサービスも始まっている。今やVR(バーチャルリアリティー)を利用した霊園見学が可能なのだ。

 日本最大級のお墓ポータルサイト『いいお墓』を運営する「鎌倉新書」ライフエンディング事業1部部長の田中哲平さんはこう語る。

「VRを利用すれば、実際に霊園を訪れているかのような臨場感で見学することができます。天気に左右されることもなく、複数の候補の中から霊園を選んで見比べることも可能です。360度の立体感のある映像なので、パンフレットやホームページではわからない細かなところまでチェックできると好評です」

 今の季節、花粉症で郊外に出かけるのを躊躇する人も多いが、VRなら室内で見学できるため安心だ。VRでいくつか候補を絞ってから、実際に現地を訪れる人も増えている。

◆霊園選びの新潮流、リゾート葬

 お墓参りに頻繁に訪れたいと、交通のアクセスを重視する人がいる一方、東京に住んでいるのに、沖縄や北海道など離れた地域の霊園を探している人も増えている。

「お客様の中には、『ひとり身なので思い出の地にお墓を建てたい』『年に数回のお墓参りを旅行気分で楽しみたい』など、今までとはまったく違う感覚でお墓を探しているかたが増えました。それで『リゾート葬』と名付けたのです」(田中さん)

 リゾート葬とは、観光スポットやリゾート施設の近くにあり、お墓参りと併せて観光やグルメなどが楽しめる霊園だ。『いいお墓』サイトでは、「温泉地にある」「山と湖が綺麗」「南国気分が味わえる」「旅行と一緒に」など、シチュエーション別に墓地を紹介し始めたところ、資料請求が1年で3倍近く伸びたという。

関連記事

トピックス

田中圭と15歳年下の永野芽郁が“手つなぎ&お泊まり”報道がSNSで大きな話題に
《不倫報道・2人の距離感》永野芽郁、田中圭は「寝癖がヒドい」…語っていた意味深長な“毎朝のやりとり” 初共演時の親密さに再び注目集まる
NEWSポストセブン
春の園遊会に参加された天皇皇后両陛下(2025年4月、東京・港区。撮影/JMPA)
《春の園遊会ファッション》皇后雅子さま、選択率高めのイエロー系の着物をワントーンで着こなし落ち着いた雰囲気に 
NEWSポストセブン
現在はアメリカで生活する元皇族の小室眞子さん(時事通信フォト)
《ゆったりすぎコートで話題》小室眞子さんに「マタニティコーデ?」との声 アメリカでの出産事情と“かかるお金”、そして“産後ケア”は…
NEWSポストセブン
週刊ポストに初登場した古畑奈和
【インタビュー】朝ドラ女優・古畑奈和が魅せた“大人すぎるグラビア”の舞台裏「きゅうりは生でいっちゃいます」
NEWSポストセブン
逮捕された元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告(過去の公式サイトより)
「同僚に薬物混入」で逮捕・起訴された琉球放送の元女性アナウンサー、公式ブログで綴っていた“ポエム”の内容
週刊ポスト
まさに土俵際(写真/JMPA)
「退職報道」の裏で元・白鵬を悩ませる資金繰り難 タニマチは離れ、日本橋の一等地150坪も塩漬け状態で「固定資産税と金利を払い続けることに」
週刊ポスト
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン