東京五輪のチケット入手には、何回かチャンスがある。4月以降に五輪大会組織委員会による公式サイトで購入申し込みが始まり、その後6月に抽選結果の発表、来年春の窓口販売と続くが、チケット申し込みの際に知っておきたい情報がある。
「定められた上限数まで、気になる競技は全て申し込むことです。もし抽選で多数のチケットが当たり、全てに行けなくなったとしても、心配はいりません。大会組織委員会が公式のリセール(転売)サイトをオープンする予定なので、そこでチケットを売りに出せるのです」(代理店関係者)
五輪大会組織委員会の広報課担当者もこう説明する。
「不要になったチケットを定価でお売りいただき、それを欲しいという方に定価でお売りするマッチングサイトです。一般の転売サイトの場合、価格が自由で、本物かどうかもわかりにくい。公式のサイトならば、安心してご利用いただけます」
また、公式チケットサイトとは別のルートで入手する方法もある。それは五輪協賛企業の「観戦チケット付き商品」を購入すること。
「例えば飲料メーカーが自社商品に五輪チケット抽選券を付けたり、今後はこうしたケースが増えていくでしょう。とくに協賛企業が確保しているチケットは、良い席が設定されているケースが多いので、狙い目だと思います」(組織委員会関係者)
一生に一度の機会かもしれない五輪の母国開催だけに、さまざまなアプローチでチケットの獲得を目指したい。
※週刊ポスト2019年4月5日号