3月17日、肺炎のため内田裕也さん(享年79)が亡くなった。妻である樹木希林さん(享年75)の死から半年、後を追うような最期だったが、晩年の内田さんを公私ともに支えていたのは、女性マネジャーのAさんだった。
内田さんは樹木さんと結婚した1973年の1年半後、別居を始めた。その生活は40年以上にもおよぶが、そこで内田さんを支えたのがAさんだった。
Aさんが内田裕也オフィスの社長になったのは10年ほど前のこと。つねに内田さんのそばに寄り添い、周囲からは“内縁の妻”と見られていたという。
そんなAさんだったが、内田さんの長女である也哉子(43才)とその夫・本木雅弘(53才)との間にすれ違いがあったという。
「最初の“事件”は裕也さんの闘病をめぐってのことでした。確かにこの1年、自宅で療養する裕也さんの面倒を見ていたのはAさんと音楽仲間でした。ただ、いよいよ今年に入り、裕也さんが肺炎、誤嚥性肺炎で入退院を繰り返すようになると、本木夫妻は自宅で24時間体制で面倒を見られるようにしてあげたいと申し出た。しかし、その提案をAさんは“私が見るから大丈夫よ”と却下。本木さんたちはそれ以上口をはさむことができなくなってしまった」(本木家の知人)
本木は3月22日の葬儀後に、「也哉子としては裕也さんに対する歯がゆさが残っていて、もっといいようにしてあげられたんじゃないかという後悔がある」と妻の胸中を明かしている。
「生前はもめることも多かった父への複雑な感情もあったからこそ、裕也さんを自宅で看取りたいという思いがあった。内縁の妻というAさんの気持ちもわからなくはないが、まずは家族の心情を優先するのが当然のことだったのではないでしょうか…。
結果、裕也さんが亡くなったとき、本木さんは仕事でイギリスに滞在中。也哉子さんは連絡を受けて病院にかけつけたものの、最期には間に合わなかった」(前出・本木家の知人)