芸能

SMAP5人の逸話、閉店した「今昔庵」マスターがいま明かす

3人のスペシャルメニューは、ビーフピラフ、めんたいこのマヨネーズスパゲティ、おかゆ(撮影/平野哲郎)

 多くの人気ドラマや映画の撮影が行われてきた東京・世田谷区の撮影スタジオ、東京メディアシティ(TMC)。そのなかにある喫茶店『今昔庵』の名物マスターが、福田起弘(ゆきひろ)さん(55才)だ。1992年のオープン以来、バラエティー番組にも何度も取り上げられるなど、錚々たる芸能人に親しまれてきたが、2月7日に惜しまれながら閉店した。

 たくさんのスターたちと交流してきた福田さんが家族のように見守ってきたのは、なんといってもSMAPだという。メンバーとはSMAPのブレークのきっかけとなった深夜のバラエティー番組『夢がMORI MORI』(フジテレビ系)の頃からの長いつきあいだそう。

「SMAPは当時から“最終的にはドリフターズみたいなグループに”という期待がかかっていると、スタッフたちの力の入れ方も違っていました。見ていてわかるほど、別格でしたね」(福田さん・以下同)

『今昔庵』の名物はオムライスだが、木村拓哉(46才)のリクエストで裏メニューとして生まれたのが「ナポリタン」だった。

「ちょうど『あすなろ白書』(フジテレビ系)が始まった頃だったかな。拓哉が“ナポリタンが食べたいんだけど、できる?”って聞くから、ちょうど厨房も空いていたので“今だったらいいよ”って言ったのが最初。

 だけど、そのことを拓哉がラジオでしゃべっちゃったものだから、注文が殺到して大変な目にあったなぁ。収録がある日はファンの出入りは禁止だから、遭遇することはないんだけど。『HERO』(フジテレビ系)の撮影の時は、拓哉が自分で運転して、松たか子さん(41才)ら出演者を全員連れてきてくれたこともありました」

 草なぎ剛(44才)はいつも店内でくだを巻いていた。

「『チョナン・カン』(フジテレビ系)の頃には、店でお酒を飲みながらずっと韓国語の勉強をしていました。スコッチが好きだったけど、ぼくが一度、度数が75度もあるラム酒を1杯だけ飲ませたら、『めっちゃうまい!』ってハマっちゃって。“1杯だけでやめておけ”って言ったんだけど、“もう1杯ちょうだい”って言って、案の定、フラフラに。

 一度は帰ろうとしたものの、“やっぱり起きられそうもないから楽屋で寝る”と言って泊まってね。飲みすぎて、拓哉や中居くん(中居正広・46才)に注意されていたこともありましたね」

 そんな草彅の面倒を見る香取慎吾(42才)の姿も強く印象に残っているという。

「剛は普通にそこらへんの赤提灯の店に1人で入って飲んじゃうんだけど、酔うと慎吾を呼んで迎えに来てもらってた。“慎吾、慎吾”って、年下の慎吾をまるでお兄ちゃんみたいに慕っていましたね。慎吾はTMCに来る最後の時にはレリーフを描いて持ってきてくれました」

 稲垣吾郎(45才)はイメージ通りのマイペースで、あまりメンバーと飲みに行くようなことはなかったが、「解散が近くなった時期は剛や慎吾とたまにご飯を食べに行ったりしていた」という。

『今昔庵』には木村以外のメンバーにもそれぞれスペシャルメニューがあり、中居はしょうが焼きと焼き魚定食、稲垣はビーフピラフとみそ煮込みうどん。

「剛はおかゆ。ドラマ『僕の生きる道』(フジテレビ系)のシリーズの役作りで、ダイエットしてたからね。最後の方では“ささみのサラダ”を出していました。慎吾はオムライスとめんたいこのマヨネーズスパゲティで、“めんたいマヨ”スパゲティは『今昔庵』発で全国のコンビニにも並ぶようになった」

※女性セブン2019年4月11日号

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