なんとなく感じている体の不調が、実は大きな病気の兆候だったということも珍しくない。そういった兆候を知っていれば、早い段階で病院に行き、適切な処置を受け、根治する可能性も高まるはず。そこで、大きな病気の可能性がある症状を紹介する。
■のどの異常な渇き
考えられる病気→糖尿病
「高血糖になると多尿により、体から水分が失われてしまう。その結果、脱水症状になりのどが渇く」(医療ジャーナリストの市川純子さん)
■体のしびれ
考えられる病気→糖尿病、脳梗塞、がん
「手や口のまわりの片側がしびれるのは脳梗塞の可能性が。のどの渇きに加えて足の裏が強くしびれるのは、糖尿病の兆候」(福島医科大学会津医療センターの総合診療医・山中克郎さん)
「急にしびれる、しびれが原因で動作に支障が出るなどが、診断を受けるかどうかの分かれ目」(洛和会丸太町病院救急・総合診療科部長の上田剛士さん)
■肩こり
考えられる病気→狭心症
「左肩のこりに加え、奥歯の痛みやのどの締め付けなど、あごまわりの違和感が兆候であることが多い」(小倉記念病院循環器内科主任部長の安藤献児さん)
■体のかゆみ
考えられる病気→糖尿病、腎機能の低下
「皮膚が乾燥しやすくなり、かゆみに過敏になることがある」(市川さん)
■体のむくみ
考えられる病気→心不全、腎不全、肝硬変、深部静脈血栓症
「臓器の機能が低下すると全身に水がたまり、むくみやすくなる。脚が急にむくんだ時も要注意。深部静脈血栓症の可能性があり、放置すると肺塞栓になる恐れも」(山中さん)
■顔のほてり
考えられる病気→脳出血
「更年期の症状である“ホットフラッシュ”と似ているが、ほてりに加えて血圧が大きく上昇したら注意が必要」(安藤さん)
■吐き気
考えられる病気→胆石
「更年期の症状だと思って10年放置した結果、胃に激痛が走って緊急搬送された経験が」(市川さん)
※女性セブン2019年4月11日号