2017年4~9月に放送され、幅広い層から熱烈な支持を集めた帯ドラマ劇場『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)の続編が4月8日より始まる。タイトルを『やすらぎの刻~道』と変え、高齢者ホーム「やすらぎの郷」で巻き起こる日々の出来事と、主人公でシナリオライター・菊村栄(石坂浩二)が執筆する山村の夫婦の一代記『道』のストーリーが同時に描かれる。
引き続き脚本を務める倉本聰は制作記者発表で「特別な肉をごちそうになって続編を引き受けてしまい、ハニートラップにかかった気分(笑い)」と想定外だった驚きを明かし、「前作では登場人物をバリバリ殺してしまい、亡くなられた方もいる。そこで困って、郷に新しい入居者を迎えました」と語った。
松原智恵子、橋爪功、笹野高史、ジェリー藤尾、いしだあゆみ、丘みつ子、大空眞弓、水野久美といった個性豊かな新入居者8人に加えて石坂や浅丘ルリ子、加賀まりこらおなじみの面々も顔を揃え、2月にがんを公表した八千草薫も九条摂子役で続投。脚本を修正して5シーン撮影し、倉本は現場での八千草の姿を「一生を終える時の“入舞(いりまい)”を見るようでした」としみじみ振り返った。
放送は1年間。主題歌も前作同様、中島みゆきが担当する。
●ドラマ写真提供/テレビ朝日 ●取材・文/渡辺美也
※週刊ポスト2019年4月12日号