「もしもっと早く気がついていれば…」大きな病気を経験した人はそう口を揃える。そして、このように続ける。「今思えば、ちょっとおかしかったんですよね」と。その「ちょっとおかしい」に気がつけるかどうかは、まず何が病気の兆候かを知ることから始まる。その些細な変化は体が発したSOSかもしれない。
そこで注意が必要な8つの症状について解説していこう。
◆治らない口内炎
考えられる病気:口腔がん
「同じ箇所にできた口内炎が3週間経っても治らなければ病院で検査を受けることをすすめます」(洛和会丸太町病院救急・総合診療科部長の上田剛士さん)
◆固形物がのみ込みにくい
考えられる病気:食道がん
「液体は飲み込めるのにお肉などのかたまりをうまく飲む込めなければ食道がんの可能性がある。がんはできることによって、食道が細くなるため固形物が通りにくくなる」(上田さん)
◆両目の視野が欠ける
考えられる病気:脳梗塞
「片目だけでなく両目が一気に、しかも視野が欠けるのはほぼ脳の病気だと考えていい」(二本松眼科病院眼科専門医の平松類さん)
◆目やに
考えられる病気:淋病、クラミジア
「汚れた手でコンタクトレンズを出し入れするなどの理由で目からうつることもある。感染すると目やにが出るのが特徴です」(平松さん)
◆視界がぼやける
考えられる病気:潰瘍性大腸炎
「下痢とともに急に視界がぼやけるようになったら疑いあり」(平松さん)
◆ペットボトルが開けられない、ぞうきんが絞れない、鍵穴に鍵を入れられない
考えられる病気:脳卒中
「脳に問題が起きると、これまで難なくこなせていた動作がうまくできなくなることがある」(医療ジャーナリストの市川純子さん)
※女性セブン2019年4月11日号