古巣への順位予想は甘くなる──。プロ野球評論家たちのセ・リーグ順位予想を徹底解析した結果、はっきりとそうした傾向が見て取れた。それでは、パ・リーグの場合はどうだろうか。データ分析家の岡野誠氏が、スポーツ新聞6紙(東京版)とフジテレビCS『プロ野球ニュース』の評論家75人のパ・リーグ順位予想を解析する。
【*1:敬称略 *2:スポーツ紙と『プロ野球ニュース』の2つに出演した評論家で順位が異なる場合は最新の日付を優先 *3:川上憲伸は3月27日の東京中日スポーツと28日の『報道ステーション』で順位を入れ替えているため、後者を優先】
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まず、評論家75人によるパ・リーグ各球団の平均予想順位を見てみよう(小数点第3位以下を四捨五入)。
【パ・リーグ各球団の平均予想順位】
ソフトバンク:1.13位/日本ハム:2.69位/西武:2.83位/オリックス:4.71位/楽天:4.80位/ロッテ:4.84位
平均予想順位で1位(巨人)と2位(広島)の差が0.04しかなかったセ・リーグと比べ、パ・リーグは圧倒的にソフトバンクの前評判が高い。また、セ・リーグでは優勝候補の2チームをBクラス予想する評論家もいたのに対し(巨人4位が4人、5位が2人、広島4位が2人)、ソフトバンクは75人全てがAクラスに。さらに優勝予想を見ても、断トツの人気を誇っている。
【パ・リーグ各球団の優勝予想人数】
ソフトバンク:66人(88%)/日本ハム:6人(8%)/西武:3人(4%)/オリックス、楽天、ロッテ:0人(0%)
DeNA、阪神、ヤクルトを1位にする評論家もいたセ・リーグと違い、パ・リーグは3球団に絞られ、セ・リーグ優勝予想の巨人の38人と広島の26人を足しても、ソフトバンクには及ばない。
〈選手の質、量、経験で言えばどうしてもソフトバンクが本命になる〉(谷繁元信、3月28日付・日刊スポーツ)というように、実力が拮抗しているセ・リーグと比べ、パ・リーグはソフトバンクの戦力が群を抜いているという見方が大方を占めている。