東京五輪2020の開会式まであと1年強。そろそろ観戦チケットが気になり始めるころ。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(以下、組織委員会)の広報担当者は、「販売に際しては東京2020大会公式チケット販売サイトを通じて抽選申し込みが行われます」と言う。
1回目の抽選申し込みが5月ごろに始まると予想される。2回目は秋以降で、先着順販売が開始される。その後、2020年春以降に窓口販売となる。ちなみに、1回目はインターネットでの販売のみとなり、申し込むには公式サイトでのID登録が必要となる。
◆人気競技こそ抽選申し込みで!
柔道や水泳、卓球など、日本人選手がメダルを獲得する可能性の高い競技のチケットは、当然、チケット人気も高い。
人気競技に加え、開会式や閉会式はその国独自の演出や選手入場の様子が見られるため、過去の大会でも人気が高かった。これらのチケットは、秋以降の先着販売や窓口販売までに在庫が少なくなる可能性が高いため、今春の抽選販売で申し込むのがおすすめだ。
抽選申し込みをしてから当落が発表されるまでには2~3か月かかる。当選した後に購入手続きを行うが、支払い方法はカード決済を行うか、現金でコンビニエンス振込をするかのいずれかだ。ちなみに、カードでの支払いは公式スポンサーであるVISAカードのみで、クレジット、デビット、プリペイドが使用できる。
◆価格はA~Eランクに分かれている
チケット価格は競技によって異なるが、観戦条件のいい順にA~E席に分けられている(1種類のみの競技も)。
一般チケットの価格は2500~30万円まで幅広く設定されているが、半数以上は8000円以下で購入できる。
開会式や、柔道、体操、卓球など日本人のメダル獲得が期待される競技の決勝はチケット価格が高くなっている。これらの価格はどのように決められているのだろうか?
「価格は『チケッティング戦略有識者会議』の議論のもとに決定しています。過去大会のチケット価格や国内の競技人気、会場のキャパシティー、競技日程、競技団体の意向などを総合的に判断し、設定しています」(広報担当者・以下同)
◆競技日程発表とともに抽選申し込みが始まる
現段階では、競技・場所・価格は発表されているが、どの競技がいつ行われるかについては、チケット申し込みの受付開始前に明らかになる予定だ。
「競技日程同様、座席表のイメージも抽選申し込みの少し前に発表する予定です」
◆お得なグループ向けの観戦チケット
12才未満の子供、60才以上のシニア、障がい者を1人以上含む家族やグループには、1枚2020円で購入できる『東京2020みんなで応援チケット』の販売が予定されている。販売開始は抽選申し込みと同時期だ。
「開閉会式および全競技が対象となります。グループの対象人数も申し込み時に発表する予定です」
これは予選などを中心とした座席だが、かなりお得なチケットであるため、競争率はかなり激しくなると予想されている。
◆行けなくなった場合は「リセール」できる
せっかくチケットを入手しても、来年の予定はわからないもの。行けなくなった場合は、大会当日まで、来場者の変更が可能となっている。
「チケット購入後に来場されるかたの氏名登録が必要となりますが、来場者が変更になった場合はサイト上で変更手続きが可能です」
また、行けなくなったチケットを組織委員会内の公式サイトで再販売するリセールサービス(以下、リセール)も実施される。
「これは2020年春ごろから開始します。チケットは定価で出品していただくもので、このリセールは組織委員会内のサイトのみで扱われます。非公式の転売サイトなどでは絶対に購入しないでください」
リセールのチケットは随時販売に出されるので、サービス開始後は、こまめに確認しよう。
※女性セブン2019年4月18日号