広島からFAで丸佳浩(29)を獲得した巨人。2本塁打、7打点(以下、成績などは4月4日時点)と期待に違わぬ活躍を見せる丸に加え、陽岱鋼(32)とゲレーロ(32)の外様組が外野を固める。相手の先発によってはベテランの亀井善行(36)がスタメンに名を連ねる試合もあるが、そのあおりを受けて出番が回ってこなくなったのが立岡宗一郎(28)だ。
2015年に俊足巧打のリードオフマンとして、規定打席未到達ながら打率3割、16盗塁を記録。昨シーズンも、二軍で打率.319に12盗塁と高いパフォーマンスを見せた。にもかかわらず、今シーズンの初出場は2カード目の阪神戦(4月2日)での代走。翌日の試合も9回にゲレーロの守備固めで起用され、打席はなかった。
「どんどんビッグネームを獲得する巨人では、主力の故障離脱がない限り飼い殺し状態でしょう。ケガを抱えているわけでもなく、まだ若く動ける立岡の評価は高い。青木宣親(37)に、バレンティン(34)、雄平(34)と、外野陣の高齢化とケガが心配なヤクルトあたりは欲しいでしょう。坂口智隆(34)も左手の骨折で早々に離脱しています」(在京スポーツ紙記者)
丸と同様、今シーズンFAで西武から巨人入りした炭谷銀仁朗(31)だが、こちらは原辰徳監督(60)が口説き落とした割に、その後の扱いは冷たい。小林誠司(29)、大城卓三(26)との併用が続く見通しだ。
「満を持して移籍した巨人でも、炭谷の立場は微妙です。また、捕手復帰を原監督に懇願した阿部慎之助(40)は、代打要員だが、本人は“捕手としてスタメンで出れば、リズムができてバッティングも上向く”と周囲に漏らしている。
開幕3連戦で大野奨太(32)と加藤匠馬(26)を併用した中日、同様に若月健矢(23)と伏見寅威(28)が併用され絶対的な正捕手がおらず、加えて若手投手が多いオリックスなどは、“ウチの女房になってくれ”とラブコールを送りたいところでしょう」(スポーツジャーナリスト)
※週刊ポスト2019年4月19日号