ライフ

お茶に向いている健康増進の野草と効能、茶葉に加工する方法

健康を増進する野草茶の作り方を解説

 薬剤師・野草研究家の境野米子さんは、子供の原因不明の病気をきっかけに、食事の改善に取り組んだ。彼女が、各種治療とともに真剣に取り組み、確信に至ったのが「食生活の見直しで体は必ず変わる」ということだ。

 特に、肩こりや冷え性など体の不調を改善するには野草がいいと境野米子さんは語る。薬草は、それぞれ植物の持つ効能を知ってからブレンドして飲み分けよう。

 柿の葉は、鍋などで蒸してから陰干しすると、葉の養分・微量物質をより多く抽出できる。乾燥した茶葉を煮る時間は、5~10分(柿の葉など肉厚の植物は15分ほど)。

 この他、春~夏のお茶に向く身近な野草は、あかざ、ははこぐさ、ゆきのした、おとぎりそうなど。ミント、カモミール、レモンバームなどハーブ類は一緒に煮ると苦味が出るので、ハーブ類は湯を注いで飲むとよい。

 薬効よりおいしく飲むことを優先したい人は、乾燥した野草を急須やポットに入れ、湯を注いでしばらくおいて色がついたら飲むとよい。

洗濯物干しを使って干すのも手

 収穫した野草をお茶にするにはまずは干さなくてはいけない。その際に気をつけなければならないのがカビ。できるだけ乾燥した場所でカラカラになるまで陰干しに。洗濯物干しに吊るして軒下で乾燥させるのも一案。根や幹、果実の乾燥は日干し。葉や花、つぼみは陰干し。

 有効成分をしっかりと取りたい人は多種類の野草10~20g、水1~2リットルを鍋に入れ火にかけ、沸騰したら弱火で5~10分煮る。

 実際の野草を効能とともに紹介しよう。

◆しそ
 がんを予防する抗酸化物質を多く含む植物(赤じその方が効果が高い)。殺菌作用があり胃腸の働きを整える。

◆柿の葉
 若葉にビタミンCを多く含み、免疫力を高める役割を持つ。高血圧や動脈硬化、生活習慣病予防にも効果がある。

◆よもぎ
 一般的に食用される野草。ビタミンAとCが豊富で体を温める作用がある。冷えによる腰痛や腹痛、痔などに適応。

ナトリウムを排出する効果のあるおおばこ

◆おおばこ
 がんを予防する抗酸化物質を多く含む植物(赤じその方が効果が高い)。殺菌作用があり胃腸の働きを整える。

◆どくだみ
 解毒、利尿、抗菌、消炎、便秘などに適応。高血圧予防にも効果的。古くから民間薬として活用されてきた薬効成分の強い薬草。

◆すぎな
 熱を下げて咳を抑え、利尿作用がある。腰痛やリウマチの痛みにも効果がある。30cmぐらいに育ったものを根元から採取し乾燥させる。

※女性セブン2019年4月18日号

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン