美人書家として知られる万美さん(28)が、本誌・週刊ポストで新元号の「令和」を揮毫した。流れるような優美な所作で、着物に墨が跳ねるのも気にせず書いてくれた万美さんが新元号を書いた感想と「令和時代の夢」を語った。
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「令和」って、どこか麗しい感じがして、響きがかっこいいですよね。「令」は左右のはらいから始まるストロークが潔くて、楽しく書けます。
揮毫してみた時に感じたのは、末広がりの形をしている「令」のフォルムの安定感です。それを保ちながら、言葉の響きにある麗しさを表現しました。
私は平成に生まれて、様々な経験を経て今に至りました。令和の時代では、今まで培ってきたものを爆発させる時代にしたい。たとえば東京五輪の開会式でパフォーマンスしたり、閉会式で揮毫したいですね。それが私の「令和」の夢です。
【プロフィール】まみ/1990年生まれ、山口県出身。初めて筆を持ったのは9歳。HIPHOPカルチャーのグラフィティ(壁などに描かれる独特の落書き)を書道と同じ視覚的言語芸術として捉えた「Calligraf2ity」というジャンルを18歳で見出す。絵画や映像作品としての文字表現にも取り組む。
◆撮影/内海裕之、取材・文/小野雅彦
※週刊ポスト2019年4月19日号