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東京発2泊3日、青森~新潟・東日本一周ローカル線紀行

堀を埋め尽くす弘前城の「花筏」(田上明/AFLO)

 春の行楽シーズンがやってきた。トラベルライターの白川淳氏が、「オトナの充実」を目指す新たなアプローチの国内旅行、東京発で2泊3日、東日本一周ローカル線紀行を提案する。

 * * *
 ゴールデンウィーク前後のこれからがまさに桜が満開となる弘前を訪ねる。初日は東北新幹線で東京から真っ直ぐ北上。3時間足らずで、本州の北端・青森県に到着する。弘前城の桜がお堀を埋め尽くす「花筏」や、風情ある武家屋敷や商家を散策し、津軽十万石の城下町として栄えた歴史の舞台を巡ろう。

 2日目はリゾート列車で五能線へ。マタギが暮らす大自然が残された世界遺産「白神山地」を巡り、日本海に沿って進むローカル線は、乗客を飽きさせない絶景の車窓が続くことから、近年大人気となっている。途中、紺碧の水面が神秘的な「青池」を訪ね、夜は海を望む不老ふ死温泉に宿泊しよう。

五能線は絶景で有名(角田展章/AFLO)

不老ふ死温泉では夕陽も眺められる(新海良夫/AFLO)

酒田市の山居倉庫(山本忠男/AFLO)

 3日目は、朝のローカル列車に揺られ、特急を乗り継いで山形県・酒田へ向かう。昼食は秋田駅でご当地駅弁を購入し、列車の中から日本海を望みつつ食すのもお薦めだ。最上川河口の港町として、北前船の往来とともに栄えた酒田には、旧家や酒蔵、木造倉庫などが残されており、町並み散策が楽しめる。歴史ある地なので、銘菓や地酒、地場の食など、様々な土産も揃う。最後は、新潟駅で上越新幹線に乗り換えて東京へ。ただ東京─青森を往復するより東日本をグルッと一周してみては。

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