気候が暖かくなるのはうれしいけれど、“野菜の足が早くなる”のは困りもの。野菜のプロフェッショナルたちは、自宅でいったいどんなことをしているのか? 野菜をおいしいまま長持ちさせる保存法を聞いた。
野菜の保存で大切なのは「乾燥を防いで、ほどよい湿度を保つこと」と語るのは、多種多様な野菜を自ら育てながら『湘南野菜』ブランドの普及と流通に励む『湘南お野菜便』主宰の三ツ矢優子さん。だが、水分が多すぎると傷みも早く、腐りやすい。そこで活躍するのが、新聞紙とペーパータオルだ。
「まずは買ってきてすぐに下処理をする癖をつけましょう。下処理したレタスやブロッコリーなどは必要な分だけ取り出し、包んでいるペーパータオルを取り換えます。通年キャベツに比べて春キャベツは巻きがゆるくてやわらかいので、手で簡単にちぎれます。丸ごと保存する以外に、レタスのように1枚1枚バラバラにして保存する方法もおすすめです。独特のやわらかさを残したまま保存できますよ」(三ツ矢さん)
◆新じゃがいもは新聞紙に包んで冷暗所へ
じゃがいもは乾いた新聞紙に包んで、涼しい場所に置くか野菜室に。水分があるとじゃがいもが溶けて腐りやすいので、濡れた新聞は使用しない。緑化した部分と芽は調理時にすべて取り除く。
◆キャベツは芯をくり抜いて
芯をくり抜き、そこに湿らせたペーパータオルを詰めて新聞紙に包んで野菜室へ。ビニール袋に入れると、蒸れて湿気過多になってしまうので使わない。
◆小松菜は湿らせた新聞紙に包み立てる
さっと水をくぐらせる程度に軽く湿らせた新聞紙に包み、野菜室で根元を下にして立てて保存する。
◆にんじんは新聞紙に包み、立てて保存
新聞紙に包んでから、葉の部分を上にして野菜室へ。
◆菜の花は濡れたペーパータオルに包む
水をくぐらせ、軽く絞ったペーパータオルで菜の花を包み、ビニール袋に入れて野菜室に入れ、根元を下にして立てて保存する。
◆ブロッコリーは硬めにゆでる
ブロッコリーやカリフラワー、小松菜、菜の花、さやえんどうなどの豆類は硬めに2~3分ゆでる。ゆですぎると色も落ち傷みやすいので注意。
冷ましたブロッコリーをペーパータオルに包んで保存容器に入れて、野菜室へ。ペーパータオルは毎日取り換える。
※女性セブン2019年4月25日号