高校生最速となる163kmをマークした岩手・大船渡高校の佐々木朗希(17)。大谷翔平(24)に次ぐ日本人2位の球速を叩き出し、「令和の怪物」と呼ばれている。
高校1年生から147kmを計測した佐々木が、全国に名を轟かせたのは、150km超を連発した昨夏の岩手大会がきっかけだった。当時、大船渡の國保陽平監督は、本誌取材にこう答えていた。
「私としては、球速はそこまで追い求めなくてもいいと思っています。本人も『上でやりたい』と言っていますから、とにかくケガをさせないようにしたい」
それから7か月あまり、いまや40人超の国内外のスカウトが視察に訪れる最注目選手だ。ドラフト1位指名が確実視されるが、甲子園未出場の佐々木には、“最後の夏”に賭ける強い思いもあるだろう。スポーツ紙デスクが語る。