毎年4月に男子メジャー「マスターズ」が行なわれる米国「オーガスタ・ナショナルGC」は、85年の歴史を持つゴルフの聖地だ。長く会員は男性限定だったが、時代の流れもあり、7年前に初の女性会員を迎え入れた。
そしてこの度、初の女子大会「オーガスタ・ナショナル女子アマ」が開催され、世界のトップ女子アマ72人が出場。ここで日本から参加した安田祐香(18)が通算2アンダーで3位に入り、「夢のような1日でした」と振り返った。
いま女子ゴルフ界では1998年生まれ世代を「黄金世代」と呼んでいるが、安田は「プラチナ世代」と呼ばれる2000年生まれ世代の代表格。他には2018年の日本女子アマと日本ジュニアの2冠を手にした吉田優利、2017年の日本女子OPを最終日首位で迎えた長野未祈らがいる。
彼女らはこの春、高校を卒業してプロを目指す。安田も2019年3月に兵庫・滝川第二高校を卒業、大手前大学へ進学した。11月には現役女子大生としてプロテストを受ける予定。超名門コースが本格的に女性に門戸を開いた今年、プラチナ世代が躍動しそうだ。
●やすだ・ゆうか/2000年12月24日、兵庫県生まれ。2017年の日本女子アマ優勝。同年7月から2018年10月までプロツアーでアマタイ記録の10大会連続予選通過を果たす。
◆文/鵜飼克郎
※週刊ポスト2019年4月26日号