「今、話し合っている最中なのに、既定路線のように扱われて困っています」。そう石原プロモーション関係者が困惑するのは、渡哲也(77才)が俳優を引退し、所属事務所で「相談取締役」を務める石原プロの解散を決断したという週刊誌報道についてだ。
「相談取締役というのは、いわば社長です。確かに最近の渡さんの病状は深刻と言わざるを得ない」(石原プロ関係者)
渡は1991年の直腸がんの手術後、人工肛門をつけることを余儀なくされた。それ以降も肺気腫やぜんそくといった呼吸器系の持病に苦しみ、2015年6月には急性心筋梗塞で緊急手術を受けるなど、ここ30年ほどは病との闘いが続いている。
「昨年秋、毎年恒例の宝酒造『松竹梅』のCM撮影がありましたが、渡さんの体調を最優先し、負担にならないようにと2日間に分けて行われました。撮影中は座りっぱなしで、心配した後輩の舘ひろしさん(69才)たちも現場にかけつけていました」(広告関係者)
現在の渡は、酸素吸入器が手放せない。週に一度は都内の病院に通院しており、3月上旬には1泊2日で入院したという。
そうした中、渡は次の時代の石原プロについて、思いを巡らせているようだが、すわ解散、というわけではなさそうだ。
「7月17日の石原裕次郎さん(享年52)の三十三回忌を終えた後、何らかの発表があるのではないかといわれています。渡さんは、舘さんに今後の石原プロを任せて、自身は俳優生活から引退することを決意したという話も聞きました」(テレビ局関係者)
裕次郎さんが亡くなってから渡は、石原プロの顔として会社を支えてきた。
「健康状態に不安がある自分よりも、現場で活躍している人に託した方がいいと会長の石原まき子さんらと話し合っているそうです。
裕次郎さんが残してくれた大切な会社を、自分の身に万一のことが起きる前に道筋をつけておきたいと考えたのでしょう。実は裕次郎さんの遺言は2つありました。1つは石原プロを解散することで、2つ目が映画を作ること。ただ、映画製作が実現していない今、解散はないと思います」(前出・テレビ局関係者)
裕次郎さんの思いは、次の時代に受け継がれていく。
※女性セブン2019年5月2日号