通算100作目となるNHKの連続テレビ小説『なつぞら』が好調だ。第1週の平均視聴率は22.1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録し、過去5年の朝ドラで最高の出だしとなった。
そして、「ナレーションでこんなに泣けたのは朝ドラ史上初めて」と評判なのが内村光良(54才)だ。4月10日放送の第9話では、ナレーションの内村がなつの父親であることが明らかになった。
それまで温かみのある声で「なつよ…」と語りかけるナレーターの正体は不明だった。幼少期のなつが戦死した父親からの手紙を読み上げるシーンで、なつの声が徐々に内村の声に変わるという演出だった。
「内村=なつの父親」という設定は極秘事項だったが、実は昨年の紅白歌合戦で“思わずポロリ”したシーンがあった。
「今思えば紅白の本番中に総合司会の内村さんが『なつぞらの語りを担当します』としゃべった際、紅組司会の広瀬さんが『お父さん役です』と口にしたんです。突然のネタバレに慌てた内村さんは声を張って、『頑張ります! 頑張りたいと思います』と広瀬さんの“失言”をかき消そうとしていました」(紅白関係者)
『なつぞら』では、広瀬すず(20才)演じるヒロイン・なつが引き取られた北海道・十勝の柴田家の重鎮である柴田泰樹を演じる草刈正雄(66才)も好評だ。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)の著者でライターの木俣冬さんはこう話す。
「内村さんと草刈さんは、理想のお父さんとおじいさん。朝ドラはダメ父が多かったけれど、内村さんは天国から娘をそばで見守る役柄で、とても温かみがあります」
内村ならではのユーモラスな語り口にも注目だ。
「第2話の終わりでは、『それがなつが踏み込んだ初めての酪農の世界でした。なつよ、モ~こうなったら頑張れ!』というナレーションがあり、彼のコント・ミル姉さんを思い出しました(笑い)。これからもクスッと笑っちゃうような面白い語りを聞かせてもらいたいですね」(木俣さん)
3年連続の紅白総合司会もモ~間違いない!
※女性セブン2019年5月2日号