芸能

マネ虎・岩井良明社長「若者よ、就職することは恥じゃない」

マネ虎・岩井良明社長「己を知れ!」(イラスト/ヨシムラヒロム)

 今から15年前に惜しまれつつ終了した『¥マネーの虎』(日本テレビ系)で“教育の虎”としで活躍した岩井良明氏は2018年、長いネット上での沈黙を破ってYouTubeで『就活の虎CHANNEL』を開設した。4月1日に『令和の虎』としてリニューアルした同番組では、新システムを加えた『¥マネーの虎』を復活させ、就職活動にチャレンジする大学生たちに、働くことについてのメッセージを伝え続けている。イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、岩井氏に”働くこと”について聞いた。

 * * *
◆出来の悪い子ほどカワイイ

──岩井社長はどのように社会に出られたのですか?

岩井:元々、小説家や役者という仕事をしたいと思っていたんですよ。けれど、何度か挑戦したものの、自分の芸術的才能のなさに気づきましてね……。

 大学時代は応援団で団長までつとめましたので、根性だけはありました。こういった言い方は失礼ですが「営業ぐらいは自分もできるだろ!」とリクルートでアルバイトを始めました。それが、働くことのスタートでした。

──リクルートではどんな仕事をしていたのですか?

岩井:主に新卒採用の仕事ですね。営業成績も良く、正社員になることも出来ました。仕事も順風満帆だったのですが、あることで揉めましてね。3年でやめました。その後、愛知県江南市で塾講師の仕事を始めたんです。

──ここで今に至る教育事業との出会いがあったんですね。

岩井:自分で言うのもなんですが、人気講師だったんですよ。特に出来の悪い子からは絶大なる支持で。だって、塾生でもない子供たちが、僕と話をしたくてビルの屋上でたむろしているんですよ(笑)。

 僕も大学時代にちょっと危ない世界を見た経験があります。屋上でたむろしていた彼らは、その背景を察したんでしょうね。他の講師の言うことは聞かないけれど、僕の言葉はスッと受け入れてくれるんです。だから、授業にも熱がこもりました。ダメだった子の成績を上げることにおいては、カリスマだった。

──前のインタビューで聞いた応援団の話もそうですが、岩井社長の人生はホントに劇画のように人と人が熱い思いをぶつけあう世界ですね。

岩井:かわいいけれど、ちょっと頭が悪い女の子っているじゃないですか。その子が悪の道に入りそうになった時も相談を受けてね。助けてあげたこともありました。

関連キーワード

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン