ライフ

つみたてNISA 商品選びのポイントは「バランス型」

お金のプロが厳選、つみたてNISAで買うならこの10本

 2019年は「年金カット元年」だ。年金受給額が自動的に減らされる「マクロ経済スライド」が発動され、年金額は徐々に目減りしていくからだ。老後の資金不足に備えるためには、今のうちから「自分で年金を作る」ことが大切だ。

 そこで、「じぶん年金」として有効なのが、つみたてNISA(少額投資非課税制度)だ。

 つみたてNISAは、老後の資産作りのために国が作った制度。毎月一定額を長期間、投資信託に積み立て、運用益のみが非課税である。

 非課税となる投資枠の上限は毎年40万円、運用期間は最長20年。20年間、毎年40万円をフルで積み立てた場合、最大で800万円分の投資で得た運用益が非課税になる。

 つみたてNISAを始める時は、まずはNISA口座を開設するため、金融機関を選ぶ。対象商品が絞られていても、金融機関によって商品数が異なるため、「取り扱い商品の多さ」で決めたい。

 商品数では、SBI証券と楽天証券が2トップで150本。次いでカブドットコム証券が149本、松井証券が146本となっている。取り扱い商品数が豊富なネット証券を検討するのがよさそうだ。金融機関から資料請求して手続きをすれば、約1週間前後で口座開設が完了する。

 商品選びのポイントは3つある。ファイナンシャルプランナーの山中伸枝さんが話す。

「つみたてNISAは、いつでも引き出し可能ですが、新規の購入枠が年間40万円までと決まっているため、一度売却するとその分の非課税枠を消費してしまいます。複利の効果が見込めるため、基本的には、同じ商品を20年間、固定して運用し続ける方がいいですね。

 1つ目のポイントは、世界中に投資できる『バランス型』の商品を選ぶこと。2つ目は、その中でも『どの国と資産』に比重を置いているかを見ること。3つ目は、『運用実績が長いもの』を選ぶことです」

 投資先の国や、株式、債券などの資産によって、投資信託のリスクの度合いは変わる。偏った国や資産に投資している商品を選ぶと、その国の景気が悪くなった時、その商品も一緒に運用成績が悪化してしまうのだ。

「一般的に、国内債券→海外債券→日本株→先進国株→新興国株の順で、リスクが高くなっていきます。バランス型にしておけば、投資のプロが景気の動向を見て、最適な配分で投資をしてくれる。だから20年間買いっぱなしでよいのです」(山中さん)

※女性セブン2019年5月2日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン
新政治団体「12平和党」設立。2月12日、記者会見するデヴィ夫人ら(時事通信フォト)
《デヴィ夫人が禁止を訴える犬食》保護団体代表がかつて遭遇した驚くべき体験 譲渡会に現れ犬を2頭欲しいと言った男に激怒「幸せになるんだよと送り出したのに冗談じゃない」
NEWSポストセブン
警視庁が押収した車両=9日、東京都江東区(時事通信フォト)
《”アルヴェル”が人気》盗難車のナンバープレート付け替えで整備会社の社長逮捕 違法な「ニコイチ」高級改造車を買い求める人たちの事情
NEWSポストセブン
地元の知人にもたびたび“金銭面の余裕ぶり”をみせていたという中居正広(52)
「もう人目につく仕事は無理じゃないか」中居正広氏の実兄が明かした「性暴力認定」後の生き方「これもある意味、タイミングだったんじゃないかな」
NEWSポストセブン
『傷だらけの天使』出演当時を振り返る水谷豊
【放送から50年】水谷豊が語る『傷だらけの天使』 リーゼントにこだわった理由と独特の口調「アニキ~」の原点
週刊ポスト
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
《英国史上最悪のレイプ犯の衝撃》中国人留学生容疑者の素顔と卑劣な犯行手口「アプリで自室に呼び危険な薬を酒に混ぜ…」「“性犯罪 の記念品”を所持」 
NEWSポストセブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《離婚後も“石橋姓”名乗る鈴木保奈美の沈黙》セクハラ騒動の石橋貴明と“スープも冷めない距離”で生活する元夫婦の関係「何とかなるさっていう人でいたい」
NEWSポストセブン
原監督も心配する中居正広(写真は2021年)
「落ち着くことはないでしょ」中居正広氏の実兄が現在の心境を吐露「全く連絡取っていない」「そっとしておくのも優しさ」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
〈山口組分裂抗争終結〉「体調が悪かろうが這ってでも来い」直参組長への“異例の招集状” 司忍組長を悩ます「七代目体制」
NEWSポストセブン
休養を発表した中居正広
【独自】「ありえないよ…」中居正広氏の実兄が激白した“性暴力認定”への思い「母親が電話しても連絡が返ってこない」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(時事通信フォト)
「うなぎパイ渡せた!」悠仁さまに筑波大の学生らが“地元銘菓を渡すブーム”…実際に手渡された食品はどうなる
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン