近年、急速に利用者を増やしているキャッシュレス決済。「クレジットカード」や「電子マネー」、「QRコード」と、いろいろな種類があるが、実際にはどういった形で精算されるのだろうか。今一度そのシステムをおさらいしてみよう。
◆前払い
あらかじめお金をカード等に入れておく方法で、「プリペイド」と呼ばれる。
都度、お金を入金(チャージ)すれば、残高の範囲内で支払いができる。nanacoやWAON等の流通系やSuica等の交通系電子マネーにこのタイプが多い。
◆後払い
商品購入(あるいはサービス提供)後に、クレジットカード等からお金が引き落とされる方法。
◆即時振替
カード利用と同時に銀行口座からお金が引き落とされるのが「即時振替」。「デビットカード」がこのタイプに属する。
「キャッシュレス決済」というものがわかりづらく複雑に思えてしまうのは、支払い方法・精算方法が1通りではなく、その組み合わせが事業者ごとにさまざま異なっている点にある。
「今なら年会費無料」や「キャンペーン中に新規加入すれば○%ポイントバック」といった謳い文句につられてクレジットカードをつくったものの、気づけばそれらのほとんどは利用されず、財布の中にたまるばかり…といった話をよく聞くが、百花繚乱のサービスが乱立し始めたキャッシュレス決済においても同様のことは起こりうる。目先の損得に惑わされず、自分にとってそのサービスが必要かどうかをまずはよく検討したい。
※女性セブン2019年5月9・16日号